2020年6月28日日曜日

今日の新聞を読んで(372):トランプ大統領はWHOに続き国連の閉鎖を


新型コロナウィルス対策でWHOが中国寄りの立場を取っているとトランプ大統領はWHOの改革を要求、さもなければ拠出金を凍結すると言い出した。それに続けて今度は国連憲章75年の式典で米国のクラフト大使が国連機関の閉鎖に言及したという。

新聞報道によると国連は潜在能力を十分に発揮していない。国連機関は信頼に値するものでなくてはならないという。

確かにそうだ。今の国際情勢を見るといたるところで世界の平和と安全を脅かす事件が多発しているが、国連は調整能力を欠いている。その要因お一つに常任理事国が拒否権を持っていることだ。更に拒否権を持っている中国、ロシアが紛争国の当事者になっていることだ。

更に国連内でアジア、アフリカなど新興国の勢力が強くなり、先進国であっても彼らの意向を無視できなくなってきた。人事が絡む案件になるとこれらの国々との同意が必要になり外交が欠かせない。

安倍総理がアフリカ外交を増やしているのも国連改革での賛同を得るためだ。

トランプ政権は財政的決定やトップの選挙、効率的で公正で透明でルールにもとづくものでない限り「改革されるか、閉鎖されるべきだ」という。当然だろう。

米国も国連機関に巨額な資金を拠出しているが、トップにもつけずアメリカの思い通りには行かないことに不満なのだ。

先のWHOのテドロス事務局長と習主席が新型コロナウィルス感染拡大でバンデミックを回避したことがその後の感染拡大につながったとトランプ大統領はWHOのテドロス事務局長を批判するが、これには後日談がある。

あの当時、中国からの情報がWHOに入らず困っていた。そこで中国寄りの立場を取れば情報も入ってくるのではないかと考えたようだ。

中国はカネに物を言わせ国連関連機関の重要な地位に人材を送り込んで世界を支配しようとしているのではないかという見方もある。

今までアメリカが持っていた権力を中国が脅かそうとしているのだ。「アメリカ第一」、米中貿易摩擦がコロナ以前に大きな課題だったが、ボルトン氏の暴露本ではトランプ大統領が「大統領選に向け協力を」依頼し、習主席がそれに答えてアメリカから農産物の輸入を増やしたというのだ。

外交の裏を知ると何が本当なのかわからなくなるのだ。

国連も設立当時の理念は薄くなり機関の存続のため、世界の平和、安全の維持のためにトランプ大統領が言うように見直しをすべきではないか。

0 件のコメント: