2020年6月19日金曜日

イージスアショアー計画停止:無駄排除の河野大臣だからできたのか、その背後に何が

安倍政権の末期になり、日本の国防に重大な影響を及ぼすイージスアショアーの計画を中止すると河野防衛大臣が発表した。トランプ大統領の数々の要求に対して安倍総理が高額な米国製兵器の購入に応じたものだが、ここにきて技術面で頓挫することになった。

日本のみならず米国の安全保障にもかかわる重大事態であるが、張本人の安倍総理は了承したが、アメリカ側は「中止」であって「撤回」ではないと主張、肝心のトランプ大統領はどうツイートするか注目だ。米高官は日本と技術的問題を検討しているというし、東アジアの安定に向け地上イージスは有効と言う。

安倍総理とトランプ大統領の政治判断で導入が進められたが、7000億円と言われる「イージスアショアー」の計画がハード上の不具合でブースターが敷地外の住宅内に落下する危険も出てきたらしい。すでに1800億円も費やしているが「中止」となったのはどうしてか。

確かに秋田での設置場所に検討ミスが見つかり、山口と共に地域住民は設置に反対した。ホッとしているという。

更に今は、北朝鮮の弾道ミサイル技術も向上し、高度、速度、軌道などからイージスアショアで対応するのは難しいのではないかと専門家は指摘していた。

河野大臣の発表は唐突感があったようで、自民党の防衛族はカンカンだ。もちろんあらかじめ報告していると反対されただろう。

河野大臣は、費用vs効果を上げている。技術面での改善はさらに年数と費用が掛かるのだ。税金の無駄遣いは避けねばならないが、一匹オオカミ的存在だった河野さんは税金の無駄遣いには徹底的に反対していたが、立場が変わり外務大臣になると海外を飛び回りスタンプラリーと揶揄されたが、何を思ったか外相専用機の構想を打ち出し批判された。

そんな河野大臣が突然の「中止」発表、安倍総理も了承している。

いったい裏で何があったのか。安倍一強内閣も陰りが出てきた。官邸内、自民党内での力関係も変わってきたと言われている。

安倍政権になってからの国防費の上昇は、対中国、対北朝鮮の脅威に関係している。米中首脳会談でも尖閣問題は改善せず、北朝鮮との会談の可能性も見えない。


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