2020年6月28日日曜日

安倍総理は「勝ちに不思議な勝ちあり」「負けに不思議な負けなし」の長期政権か


安倍一強長期政権も新型コロナウィルス感染の危機管理で失敗、内閣支持率が下落、焦りを見せる政権は解散・総選挙も話題になってきたが、連戦連勝の安倍政権に負けの可能性も出てきた。考えてみれば「負けに不思議な負け」はないのだ。

党内での権力闘争、政策のぶれ、3.11東北地方太平洋沖地震、津波、福島第一原発事故対応で3年という短期の間に3度政権が変わる民主党政権の後を受け、一度は政権を放り出した安倍さんが再び自民党総裁、総理に返り咲いたかに見えたが、「おごり」が政権失速に続く。

安倍一強内閣にも「勝ちに不思議な勝ちあり」「負けに不思議な負けなし」なのだ。

安倍さんが自民党総裁、安倍政権を構築するきっかけになったのは長期間、円高、株安に悩まされていた日本経済を円安、株高に転換できたことだろう。そのポイントはリフレ派経済学者の登用での異次元の金融政策だ。主流派経済学者からは非伝統的金融政策と批判されたが株安の日本市場に海外の投資家が一儲けしようとしていた時期とタイミングが合ったのだ。

それを安倍政権は経済政策(アベノミクス)の成果だと宣伝するが、2年で2%の物価目標も2年どころか6年たっても見た未達だ。脱デフレ宣言では「もはやデフレの時代ではない」程度か。

「勝ちに不思議な勝ちあり」だ。

安倍総理は此れをいいことに野党つぶしの選挙、党内ではNO2つぶしの内閣改造、党内人事をやってのけ、石破さんが「次期総裁候補」トップに名を連ねるが無役、不遇だ、

一見、経済再建に成功したかと思ったのか、それ以降安倍総理自らの私利私欲、利権誘導政策に走り出し「モリカケ問題」「桜を見る会」など国会で追及を受けるがウヤムヤにしいまだ勝手国民は説明に満足していない。

国会審議もおろそかにする。自らの不祥事で追及さえると「はぐらかし発言」「逃げの論法」で真相究明にいたっていないが、国民の代表がは検察に告知し、裁判に持ち込むが、今安倍政権の悪行が裁判で厳しく断罪されている。森友学園への国有地格安払い下げでの記録文書不開示は「相当に悪質」と国への損害賠償を認めた。

長期間国会を閉めたままにしていたために野党から国会開会を要求されたが認めず、臨時国会開会冒頭に解散・総選挙に打って出た。裁判では「違法状態」と安倍政権を批判した。

恣意的法解釈が目立った。集団的自衛権は閣議解釈したが法制局長官を更迭しての出来事だったし、「官邸の守護神」にしようとした黒川前検事長の定年延長問題は「賭けマージャン」で失敗した。以前の内閣の見解を「今、変更した」というのだ。

こんなに法を守らない安倍総理の憲法改正など「お笑い」である。資格などまったくないのだ。立憲民主は「安倍総理の下では改正反対」だという。

長期政権になると、どうしても入閣待機組が話題に上る。サプライ人事を狙って女性議員を登用する。国会での答弁に自信のない人材もいるし、「政治とカネ」の問題で失脚する。

安倍総理は度ごとに「任命責任は私にある」と言いながら一度も責任を取ったことがない。「自分が止めれば解決するものでもない」と思っているのだ。

新型コロナウィルスは安倍総理の危機管理能力の無さを公にした。今までは危機管理に長けた内閣と見られていたが、それは安倍総理夫妻の不祥事をウヤムヤにして放置する術に長けていただけの話で、国民の身体、安全に直接かかわる新型コロナウィルス対策では生活支援、事業支援政策の右往左往、入国制限の遅れ、緊急事態宣言の遅れ、経済再生問題で国民の不満が爆発、内閣支持率も30%を切る水面下だ。

人気挽回に解散総選挙の動きが出てきた。今までは選挙で挽回する理由があったが、今回は安倍政権にとっては不利じゃないか。

得意とする外交もトランプ大統領頼みだったが、トランプ大統領は大統領選を控え自分に有利なことにかしなくなった。ボルトン氏の暴露本では日本は160箇所に出てくるというが日本への見方は辛らつだ。安倍さんとの友好関係も容易に高額な兵器を買ってくれ友達なのだ。トランプ大統領が落選しようものならバイデンさんとどう付き合っていくのか。

対ロでの北方領土問題の難しくなってきた。ロシアは新しい憲法で領土分割を禁止したという。日本返還などありえない。

対中国も習主席訪日で関係改善を目論んでいたがコロナで不可能に、こんな時期でも中国艦船による尖閣諸島領海侵犯が続く。安倍総理は習主席の訪日が計画されていたために中国からの入国制限が遅れた。自民党でも習主席の訪日に反対するグループがいた。

対北は、「前提なしの首脳会談」にも答えてくれない。完全に無視した状況だが、前委員長のやった拉致問題を現政権で解決することは出来ないのではないか。金政権維持が出来なくなるのだ。

一強、安定安倍政権と思っていたが「負けに不思議な負けなし」ではないだろうか。安倍総理自身の「おごり」が招いた結果だ。

この辺で石破さんあたりが自民党総裁、総理として出てくれば自民党政権も変わるだろが、今のままでは「あの悪夢のような民主党政権」から「あの悪夢のような安倍政権」と言われるだろう。


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