2020年6月13日土曜日

小池さん 出馬表明へ(3):疑惑、パフォーマンスまみれ、都知事としての資質が問われないか


小池さんが昨日の出馬表明で自民党の推薦を受けずに都民の推挙を受けたいという。だが待てよ!疑惑まみれ、過剰なほどのパフォーマンスに都知事としての資質があるのか。何時も問題になるのが「学歴詐称」という初歩的問題に決着もついていない。

小池さんが4年前に自民党を飛び出し都知事選に打って出た。公認を迫っても自民党が動かなかったために無所属での出馬だった。詳細な政策は忘れたが今までの都知事の政策を批判、それを推進した自民党都連をブラックボックスと批判し東京改革を目指した。

当時、飛ぶ鳥も落とす勢いだった小池さんも「希望の党」を立ち上げたが民進党からの鞍替えに「選別」すると発言し失速、国政を目指すのかと批判され「都民ファースト」と言い出した。

12日の臨時記者会見での出馬表明で疑惑にどう答えるのか注目していたが、何ら発言は無く、記者からの質問がどうだったかも分からない。小池さんのことだから「疑惑に関しての質問はダメ」と釘を刺されていたのだろう。

出馬表明のはじめに拉致問題に言及、ついで新型コロナウィルス問題と続いた。出馬表明が遅れた原因は、新型コロナウィルス対策で「東京アラート」解除、STEP3へ、そして19日からは一部業種を除いて自粛全面解除が出来、一応の対応が終わったタイミングで出馬表明にいたったと発言した。

しかし此れを認める人間は少ないだろう。やっぱり週刊文春、週刊新潮の疑惑暴露記事があったのだ。その対応に追われ先送りになったのだろう。しかしどういう対応になったかは分からない。

有権者にとっては「学歴詐称」をはじめ、数々の疑惑にどう答えるかだ。小池さんにしてみれば「学歴詐称」問題は駐日エジプト大使館からカイロ大学の声明が発表されたことで解決していると主張するだろう。都議会でも問題になったが、どうして卒業証書が提示できないのかということになる。政治家にとっては大変な問題なのか。確か宮沢さんが総理のときに金銭貸借での3点セットの提出を求められ拒否した例がある。

臨時会見ではあらかじめ、「東京大改革2.0」のフリップを掲げ、「都民の命を守り、稼ぐ東京の実現」「人が輝く東京」「都民ファーストの行政改革、構造改革」を訴えた。

今朝の新聞では「都民みんなの利益に軸足」「都民が進める、都民が決める」とも言う。

何でここまで「都民都民・・」と言わなければならないのか。都知事なら当たり前の政治姿勢と思うが、今まで小池さんがやってきた行動は「自分ファースト」と思われていることが念頭にあったのではないか。

4年間の実績、検証は必要だ。新聞報道でも検証しているが、「7つのゼロ」ではゼロではないが待機児童の減少があげられているが、ゼロは犬猫の安楽死ゼロらしい。

豊洲移転問題では「見直し」宣言をしたが「やっぱり豊洲」ということで1年間の移転遅れはなんだったのかと批判されているし、築地の跡地計画も公約どおりになっていないようだ。石原元知事も批判していた。

十分な検証もせずに前任者の政策批判をし人気(?)を得るが、逆に批判の的になった。

都知事選を控え、最大のパフォーマンスは新型コロナウィルス対策だ。ロックダウンと危険を煽り、政府の尻をたたく行動力は「さすが」と見えた。しかしその裏には東京都の財政状況があった。生活支援、事業支援では他の自治体の首長が羨むほどの大判振る舞い(?)をやってのけ緊急対策費は1兆円を超えるほどだが、背後には石原さん以来築いてきた財政調整金9000億円を使い果たしたという。

自分の選挙対策に巨額な資金を使い、都民は緊縮財政に耐えなければならない運命になった。此れで何故「都民のため」といえるのか。東京オリンピックの延期に伴う出費3000億円とも言われている。東京都が負担するのか。

最近の東京都知事は任期を全うせずに辞任することが続いた。猪瀬さん、舛添さんがそうだが、小池さんは4年を全うできた。

それは常に「敵」を作り、自分の失政を「目くらまし」した結果ではないか。今度は敵は「自分自身」だ。都民の推挙に該当する人材かどうか、有権者はしっかり考えるべきではないか。

小池さん意外に人材がいないわけではない。宇都宮さん、行政経験豊かな小野さんがいる。公約、人物をしっかり見ることだ。チャラチャラしてテレビに出まくる小池さんに都政をたくせるか。

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