あす14日に新総裁・総理が民意とはかけ離れた自民党国会議員と自民党地方党員の投票で決まる。メデイアは菅・政権確実と見るが自民党議員の思考は、未だ「安倍支持」なのか、二階さんが主導した「菅さんしかいない」のか。
石破さんは離党経験もあり、言行不一致、政権批判が目立ち自民党内には敵も多い。しかし正論を吐くので地方では人気が高い。
一方、岸田さんは人柄もいいが「発信力」に乏しいのは確かだが、宏池会の連中は復活を願っていないのか。岸田さんの会合に古賀さんが出席していたことで麻生さんが不支持に回ったという。
安倍さんも当初は岸田さん支持だったようだが、政調会長としてまとめた30万円支給策が土壇場で一律10万円給付に変わったことで求心力を失ったと見られているが、安倍さんにも責任があるのではないか。二階さん、山口さんにやられた責任を取った格好だ。
その二階さんも評判は悪い。離党した議員を復党させ自派に入れ勢力拡大を狙っている。推薦する閣僚には不祥事で辞職する事例が増えているが責任を取らない。菅政権で幹事長狙いだ。地元で後継者問題を抱えているので幹事長ポストは守りたいだろう。しかし親中派だ。米国政権がどう見るか。
自民党地方組織が総裁に何を望むかのアンケート調査が目に付いた(読売新聞2020.9.9)。
要望事項 |
件 数 |
備 考 |
新型コロナ対策 |
22 件 |
|
震災復興 |
3 |
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地方再生 |
13 |
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経済政策 |
15 |
|
外交 |
2 |
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安倍政治 |
4 |
|
東京オリンピック |
1 |
東京 |
分かりやすい政治 |
1 |
京都 |
保守本流 |
1 |
広島 |
沖縄ビジョン |
1 |
沖縄 |
それぞれ地方特有の課題を掲げているが、新型コロナ対策、経済政策、地方再生の要望が強い。
新聞報道などで3者の主張点を拾ってみた。
新型コロナ対策では、石破さんは必要があれば特措法の改正も考える。菅さんは現行の法律で対応、政策パッケージの推進という。岸田さんはPCR検査拡充など議論を進めるという。
経済政策では菅さんはアベノミクスを引き継ぐが石破さんは内需主導、地方分散型の経済を目指すと。岸田さんは格差分断に向き合う。成長の成果を中小企業、地方へ分散するという。
地方の活性化は石破さんは仕組みを変え、菅さんは人と企業の地方分散、岸田さんは最新技術を地方へという。
基本的には菅さんは「継承」、岸田さんは「修正」、石破さんは「転換」を主張する。当然に菅さんは安倍政策の継承だから特別な説明は不要、しかし負の遺産も大きい。すでに終わった、説明済みでは耐えられないだろう。
5派という多くの派閥に推されての出馬だから政策の違いもあるだろう。発言中にメモに目を落としていた姿が印象に残った。
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