ポストコロナで「新しい日常生活」が求められているにもかかわらず、政治の世界は旧態依然とした政治手法が幅を利かせている。今回の自民党の総裁選を見るとそのことが歴然としていないか。自民党に「お灸」をすえるためにも労組依存の野党から国民政党としての野党に脱却する必要がある。
「政治の空白は一刻も許されない」(二階)として通常の総裁選選びから「簡易型」の方式に決定、地方の党員の意見を軽視する方式になった。ところが各都道府県は地方票141票を予備選を実施しその結果から3票を割り振りすると言う。秋田県は菅さんの出身地とあって菅さんに3票投じるらしい。
目的ははっきりしている。地方に人気のある「石破さんつぶし」で圧倒的多数で菅さんを選出することにあるらしい。
朝日新聞の世論調査でも菅さん38、石破さん25、岸田さん6だったと思う。安倍政策の継承を謳った菅さんに国会議員票が雪崩的に流れた結果だ。自民党主流の5派が支持したのだから優位に立つのは当然としても、石破さん、岸田さんは地方票141票の獲得を目指して選挙対策をやるらしい。
しかし、安倍政権の負の遺産、自民党の主導権争い、私利私欲に走る政局はポストコロナの政治は見られない。
こんな政治を続ける自民党に「お灸」を据えるには対抗できる野党を育てる必要があるが、その野党も支持団体の影響を受け合流がゴタゴタした。
野党は労組依存から国民政党に脱却すべきである。
丁度軌を一にして国民民主と立憲民主の合流が進み150人と言う野党第一党になるらしい。ところが政策の一致が見いだせず一部は国民民主と言う新党に残るらしい。最大に支持団体である連合は玉木新党を支持しないという。
昔と違って労組への加入者も減り労組に支援を求めることも容易ではなくなった。このままではダメで、国民政党として生き残るしかない。
その合流後の新党代表、新党名を決める総会が同じ時期に実施されるが、立憲民主から枝野さん、国民民主から泉さんが立候補、新党名も「立憲民主党」か「民主党」で争われるらしい。
「元の鞘」に収まったと揶揄されるが旧民主党政権時の政治的功績(レガシー)は安倍政権のレガシーより大きい。胸を張って自民党政権と戦うべきだ。自民党に「お灸」をすえないか。
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