2020年9月3日木曜日

暗いイメージの菅政権?:安倍継承しか主張できない生き残りに何を期待か

安倍継承しか主張できない政権生き残りの菅さんに何を期待できるか。テレビの記者会見でも暗いイメージしか読み取れなかった。長い間安倍政権を支えたのだから「安倍継承」は仕方ないが、「何か新しいこと」を提案すると「なぜ、今までやらなかったのか」ということになる。

今の「国難」の時、明るいイメージで挑戦していく新しいタイプの総理が必要ではないのか。菅さんには無理だ。

安倍政権を支えたといっても終盤は蚊帳の外、側近官僚のいうことしか聞かなかった新型コロナウィルス対策は失敗の連続だったが、何を継承するのか。「経済活動」と「感染防止」は相反する政策で両立は難しい。当初は感染防止が達成できた後でGOTOキャンペーンと言われた政策も自らの利権で前倒しした。

7年8か月安倍政権での政策の検証も一度もやることなしに、次々と政策を打ち出す。最初のアベノミクス「3本の矢」が物足りないとみると「新しい3本の矢」をはなつ。的を射なかった原因はなにか。何の検証もなく「堅持する」というのだ。安倍総理の辞任会見でもアベノミクスの言葉は出なかった。

「2%を2年で」の物価上昇も7年たっても達成できない。鳴り物入りで始めた「異次元の量的緩和」はどうなるのか。日銀は金融政策を量から質に変更したが、国債購入枠「80兆円」は外した。今後は機動的に購入するらしい。

音頭取りの安倍総理が辞任したとなると、日銀・黒田総裁の立場はどうなる。同時に辞任すべきではないか。

安倍総理得意の外交も行き詰まり状態だ。在任中に出かけた外国は圧倒的に多いらしいが「スタンプラリー」だったのか。

対米ではトランプ大統領と友好関係を築いたのは確かだが、実態は「お土産外交」だ。高価な兵器購入を思いのままにした。トランプ大統領も「シンぞーは何でも買ってくれる」とビジネス優先だ。

対ロでは北方4島返還が難しくなってきた。ロシアが憲法改正で「領土分割」を禁止した。それでも「根気強く交渉を続ける」とは何か可能性でもあるのか。説明してほしいものだ。

対中国、対北は日本の安全保障にも重要だ。中国は尖閣諸島領海侵犯や日本近海で資源探査など盛んだ。安倍政権では習主席訪日で関係改善を目指したがコロナでダメになった。習主席訪日破棄も二階幹事長は大の親中派ではうまくいかない。北朝鮮でも「前提条件なし」の会談を望んでいるようだがどうなるか。

ほかにどんなチャンネルを菅さん自身が持っているのか。

今でも問題になっている「モリカケ」「桜を見る会」など安倍総理夫妻による憲政史上まれにみる不祥事にも再調査せずという。国民の60%が説明責任を果たしていないという。国民は真相が知りたいのだ。

自民党内5派が雪崩的に菅支持で、その流れを作ったのが二階さんだ。幹事長続投で頑張っているようだが、その背景のは選挙区での公認争いがあるようだ。これだけに多くの派閥が支持しているということは党役員人事、内閣改造での入閣待ちとそれぞれの事情があるが、すべての人に役職はない。多くの議員ががっかりし「菅おろし」に回るかもしれない。

解散総選挙の洗礼を浴びなければならないが、どうなるか。



 

0 件のコメント: