「継承」か「改革」か、今回の自民党総裁選の争点だが、菅さんに有利な状況が続く。安倍内閣支持率改善に騙されてはいけない。 菅さんは実際に今は総理の役割を果たしているようだ。テレビに映る官邸に入るときの映像も以前は安倍総理だったが今は菅さんだ。本人も気分はいいだろう。
「縦割り行政の打破」で厚労省の再編を言っているが、厚生省と労働省が合わさった時でも弱点が指摘されていた。当時菅さんはどう考えていたのか。あとは経済の継承を言っていればいいのだ。
読売新聞(2020.9.7)の世論調査を見ると安倍内閣支持率は37%から52%に急伸だ。あれほど批判されていたのになぜだ。体調を崩しての辞任劇だから同情を買った帰来もある。2度目の「政権放り出し」の印象を与えないために工夫し、それが功を奏した。
評価の主要点は「外交で日本の存在感を高めた」という。あらゆる場面で米大統領に寄り添ったシーンは多々あるが、対中、対ロ、対北外交はどうなったのか。すべてが行きつまりではないか。
菅さんは中国の習主席の訪日をあきらめていない。日程を調整する段階ではないという。二階さんは親中派、二階さんに押されての総裁候補だから無碍にはできない。
一方の石破、岸田さんは菅さん出馬で戦略の見直しがされている。政権の中枢についている菅さんの政策に違いを出すのは大変だろう。しかし、「変革」が求められているのは確かだ。
違いを出そうとするとテーマが大きくなり、「具体的政策?」「財源?」「その達成可能性?」と菅さんとは違った見方をされる。
今回の台風10号でも岸田さんは政調会長の役職にあり情報も入ってくるだろう。「国民の命を守れ」という。
一方無役の石破さん「防災相」の設置、情報に一元化を訴える。これは従来からの持論だ。石破さんが総理にならなければ設置は無理な政策だ。
国会議員票の7割を菅さんが占め、さらに拡大を目指すという。石破さん、岸田さんは地方票141票のうちどれだけ確保できるかということらしい。第3位にはなりたくないのはわかる。
岸田さんは田園都市構想で国と地方の役割分担を唱えれば、石破さんも行政の権限や財源を地方に分散し東京一極集中を回避しようとする。
経済政策でもアベノミクスで明らかになった格差、異次元の金融政策、地方銀行の経営悪化、消費税、雇用は創出できたというが実態は非正規労働者の増加、賃金は上がらず、消費も伸びなければ経済再生は無理だ。
新型コロナ対策での感染防止と社会経済活動の再生のバランスをとるのは難しそうだ。テレビの情報番組からコロナが消え、街中でマスクの着用が減り、新規感染者数もある一定の水準で経過すれば収束に向かう可能性もある。騒ぎすぎないことが冷静にコロナを考えるチャンスなのだ。
自民党内でも支持率が大きいことは今後の政権運営には大事だ。菅さんに期待して支持したが菅さんだって多くの支持者に答えることはできない。がっかりした連中が雪崩を打って菅離れする姿が見えてきた。
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