リフレ派経済学を主流に押し上げ物価上昇2%、脱デフレを目指し異次元の金融政策を進めてきた安倍総理が辞任を表明、驚いたのは日銀・黒田総裁だろう。片棒を担いだ異次元の量的緩和を今後どうするか、否、日銀はどうすればいいのか。
目指す目標は物価上昇「2年で2%」、それに向け非伝統的金融政策をとり続けたのだ。主流派経済学者からは何ら検証に基づかない金融政策としてその成果には疑問視された。
日銀のゼロ金利政策、物価上昇2%は間違っていないのか。金融市場はゆがめられ、銀行経営は不振、物価は1%ぐらいで低迷している。
物価上昇→消費拡大→生産設備投資→経済成長、賃金も上がり、雇用の創出できる。いいとこどりのストーリーが今の国内経済では間違っていないのか。アベノミクスで経済は好転したように見えるが企業は儲けを社内留保し460兆円を超えるが労働者に再分配しない。
雇用も増えるが実態は非正規労働者の増加だ。それでも政府は「雇用が増えたのだからいいじゃないか」、アベノミクスの効果はあったというのだ。
消費は増えるが物価が上がらない。今まで考えられていた市場メカニズム「神の見えざる手」が働いていないのか。
そう私たちはアマゾンや価格.コムで同じ品質でも価格の安いものを検索できるようになった。「見えざる手」が見えてきたのだ。
中央銀行の金融政策で物価の安定を目指さなくても我々はビッグデータから安定に向かっているのだ。何も物価が2%上昇しなくてもいいのだ。
新型コロナウィルスで品不足になり高騰したマスクを考えてみよう。80%は中国からの輸入に頼っていたが中国が輸出を制限したために1枚70~100円になったり薬局や薬店の棚が空になった。しかし今はどうか。輸入して一儲けしようとした業者が投げ売り状態だ。薬局、薬店の棚には豊富にある。逆に品質のいい国産品が品不足らしい。マスク不足で新たに参入した企業はフル生産しても間に合わないという。
安い中国品から高い国産に顧客の需要がシフトしているのだ。
それでも日銀は2%達成を目指すのか。FRBは一時2%を超えることがあっても安定的に2%達成を目指すという。FRBも「日本化」してきた。海外の中央銀行も新型コロナの影響で量的緩和に政策を戻すらしい。
思い切って金融政策を見直したらどうか。金融政策で物価安定は無理ではないか。
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