2020年9月2日水曜日

次の自民党を引っ張っていくのは誰:菅さんはワンポイント、地方票141票の行方は

 

一波乱あるかと思っていた自民党総裁候補が「菅優勢」の流れができてしまった。「政策の継続」が「聞く力」(岸田)、「納得と共感」(石破)に勝ったのだ。石破さん、岸田さんは正式に出馬表明し支持を訴えたが、菅さんはいまだ、出馬表明せず、政策の要点も言っていないのに雪崩的支持を得たのだ。いつもの自民党の無責任さ丸出しだ。 

簡易型で両院議員394票と地方票141票で決定するという。地方に人気のある石破さんにとっては不利で「石破つぶし」とみられているが、地方票141票の地方票へ注目したい。 

今回の総裁選は菅官房長官が優勢としても、次に来る解散総選挙では国民全般の信任を得なければならない。永田町自民村の偏狭な考えは通用しないのだ。

安倍政権の継承といっても何を継承するのか。「負の遺産」をどうするのか。安倍さん自身にかかっている各種不祥事を「だんまり」で無視するのか。それとも再調査で真相に迫るのか。国民の信を得るにはこれしかないが。 

新型コロナウィルス対策は喫緊の課題だが安倍さんは辞任表明記者会見で「対策のパッケージ」を発表したので総裁選びで空白ができるはずはないし、予算も10兆円の予備費がある。

二階さんが流れを作ったらしいが、幹事長続投の狙いがあったのか。 

今の自民党に仲介役ができる人材がいない。昔は自民党がピンチだった時椎名さんが出てきて椎名裁定で三木さんが首相になったことがある。三木さんにしてみればほとんど総裁、総理の芽はなかった人だが、総裁になれた。しかし無理があった。その後「三木おろし」が始まったのだ。 

ところで、昔の自民党は政策とカネで仲間を集め派閥を形成し、仲間を増やし勢力を伸ばす一方、新人を発掘し教育して政治家を育ててきた。そして総裁、総理の道を歩んだものだ。 

しかし、今は派閥の長ではなく構成員が総裁、総理の道を選ぶようになってきた。細田、麻生、竹下、二階、石原派にはすぐに役立つ候補者はいない。今回は岸田、石破さんは派閥の長だ。菅さんは無所属だ。 

面白いことに安倍さんが返り咲く時の自民党総裁候補に石破、安倍、町村、石原さんらが出馬したが、安倍さんは町村派で森さんらから降りるように説得されたが聞かなかった。

派閥の長ではなくても閣僚などを経験に人気、知名度が上がれば総裁、総理の道が開かれるのだ。一度は必ず総裁選に出馬し名前を挙げることが次のチャンスにつながるのだ。茂木さん、河野さんらが出馬の意向を示していたのも次を狙ったのだ 。

しかし、今回菅さんが総裁、総理になったとしてもそれは自民党永田町での判断だ。国民の信任を問うためには解散総選挙が必要になる。 

安倍政権継承の菅さんで国民の信任が得られるか。今回は地方票141票の行方に注目だ。東京都連は予備選をやるらしい。1位になった人に3票を投じるという。

 

0 件のコメント: