2020年9月28日月曜日

バイデンvsトランプ(1):米大統領がバイデンさんでどう変わるか

 近づく米大統領選で日本のメデイアは詳細な動向を伝える。日本人に選挙権がないにも関わらず注目なのだ。問題はバイデン有利、トランプ不利な状況だから面白いなのかもしれないが、バイデンさんになってどうアメリカはわかるのか。

トランプ大統領の「アメリカ第一」は世界におけるアメリカの立場の評価を下げた。同盟国、友好国まで離反する結果は決して見逃せない。

そして最近は大統領選での郵便投票に不正の可能性もあると主張してトランプ大統領は最高裁まで判断を持ち込むつもりらしい。そのためにリベラル派の最高裁判事の死去に伴い保守派の女性判事を公認に推薦するという。バイデンさんは大統領選後に決めたらどうかと批判する。

こうも大統領選が注目されるのはバイデン有利、トランプ不利だからだろう。トランプさんは8年の任期も全うできない大統領になるからだろう。

米大統領選は直接選挙と言われていたが決してそうではない。各州で獲得票数で投票人を選び、その人たちが大統領を選ぶのだ。間接選挙だ。先の選挙では獲得票数の多かったクリントンさんが敗れトランプさんが大統領になった。面白いことに相手側が敗北を認めて当選したのだ。

また、今回注目されるのは女性副大統領候補だ。バイデンさんは高齢で、2期目はない。そこで2期目は女性大統領の可能性が出てきたのだ。

バイデンさんになったらどうなるのか。オバマ政権では副大統領だったのでアメリカ人hあ大体はわかるのだろう。

「アメリカ第一」主義は、米国の利益を守ることだから支持者も多い。大きく変わることはないだろうが、国際政治の場では修正されるだろう。同盟国、友好国との関係強化は重要な課題になる。WHO, WTO,国連などへの見直しは進むのではないか。

対中国の政策は非常に重要になる。今、中国は米国の地位を脅かす存在になってきた。修正するにも基本的立場は変わらないだろう。日本にも米中関係は大きく影響する。ドイツのメルケル首相も対中国政策の見直しに踏み切ったが、輸出国であるために中国の市場は魅力がある。あいまいな関係が続くのか。

貿易赤字解消に高関税のかけ合い合戦になったが、コロナ前に関係修復の動きがあったようだが、新型コロナウィルスの感染拡大で再び緊張感が出てきた。国連総会で米中が罵り合っている。トランプ大統領も選挙戦対策もあるのだろう。

外交はどうなるか。安全保障の観点からも同盟国、友好国との関係は見直しだろう。日本の安倍さんとは2人だけの友好関係を維持していたが、ゴルフ外交、お土産外交そして高額な軍備の爆買いは見直すべきだ。菅さんにこんな外交は期待できないので一安心だが。

日米同盟は大きくは変化しないだろう。対中国での尖閣諸島問題でもアメリカは中国を刺激したくないために最後に「尖閣は日本の施政権内」と言わしめたほどだ。積極的に日本のために働くことはない。

防衛問題は正式にはどうなるか。トランプは駐留国に対GDP日2%まで増額を要求している。「お前の国を守ってやっているのだから増額せよ」という論法だが、ドイツなどは受け入れていない。

受け入れなければ軍を縮小するといっているらしい。しかし、軍縮を望む向きには絶好のチャンスとみられている。

日本も御多分にもれず5倍に増額要求らしい。今、思いやり予算2000億円が1兆円を超えるという。  

トランプさんは「日本を守っている」と思っているだろうが誤解している。沖縄駐留の海兵隊は米国の海兵隊組織を維持するには一番安い方法だというし、基地が狭いために多くの期間を海外で訓練しているという。第7艦隊は紛争けん制のために遠く中東まで派遣されている。すべてが米国の国際戦略の一環なのだ。

長く自民党政権は強固な日米関係を築くことが長期政権を維持するための根幹になっていた。中国、ロシアはそこのところに楔を打ち込もうとしている。

米国に頼らない政治経済活動へ、見直しのチャンスかもしれない。でも菅政権では期待できない。

0 件のコメント: