2019年10月22日火曜日

今日の新聞を読んで(299):世論調査に見る消費増税の国民の見方


安倍政権になって2度目の増税だ。国民はどう考えているのか、朝日新聞(2019.10.22)、読売新聞(2019.10.21)の世論調査で見てみた。

  朝日新聞
2019.10.22
   読売新聞
  2019.10.21
内閣支持率
  支持する
  支持しない

  45%
  32

  55%
  34
消費税引き上げ
  納得
  納得しない

  54
  40

  48
  43
家計への負担
  かなり重い
  ある程度思い
  あまり重くない
  全く重くない

   8
  37
  44
   8

  13
  46
  30
  10
景気への影響
  大いに感じる
  ある程度感じる
  あまり感じない
  全く感じない

  15
  46
  33
   4

 設問なし

今回の引き上げに対して半数の国民が納得あるいは評価している。政府やメデイアが伝えた幅広い世代に対してメリットがある教育の無償化や社会保障の制度維持に充てる財源として評価しているのか。

景気への心配もあまりしていない。株価も高いし、失業率もいいが家計収入が増えないことをどう考えているのか。借金の返済などに充当するということで将来の不安払しょくに役立つと考えているのか。

政府も日本経済を「緩やかに回復」とみているので安心しているのか。

一方で米中貿易摩擦、中国経済の危機、ドイツの経済不振さらにはトランプ大統領がEUへも関税闘争を仕掛けている。IMFも世界経済の景気下降リスクを表明した。景気下降局面では日銀の更なる金融緩和策を市場が求めている。日銀も「いざと言うときは躊躇なく措置をする」と言うが金融政策ではすでに手詰まりだ。銀行は経営難でけん制する。

大きな違いは内閣支持率だ。

朝日は45%だが読売は55%と大きな開きがある。読売では「他の内閣よりマシ」と見るが朝日では詳細は省略されている。読売新聞は安倍政権寄りのスタンスを取っているが朝日新聞は批判的スタンスだ。それが読者の判断の違いに出ているのか。

結果論として今回の増税は一応成功と見るか。

関連記事
2019.10.21掲載
長い目で見る消費税増税:増加する社会保障費、借金返済の財源、それでも不十分化


0 件のコメント: