2019年10月25日金曜日

東京オリンピックマラソン・競歩会場:IOC・コーン氏曰く「もう東京に戻ってこない」?

東京オリンピックで大きな問題になっているマラソン・競歩会場を札幌に移すIOC案に関してコーン調整委員長と小池都知事が会談し「もう東京には戻ってこない」と伝えられたようだが、IOCは東京が開催を勝ちとった恩を忘れたのか。

当初、東京は熱意がないなどいわれ安倍総理を先頭に誘致運動を展開した。誘致運動では疑惑が持ち上がりJOC委員長は更迭された不祥事も発生したが、財政面では4000億円の準備金を用意しているなど熱心さが評価された。

他の候補地はトルコのインスタンプール、スペインのマドリードだったが、トルコに決まっていたら今、隣国シリアとの紛争中だし、スペインは財政難で危ぶまれる。東京に決まって助かったはずで、IOCは内心「ホッと」しているのではないか。。

確かに東京のこの時期は暑いし、湿度も高い。暑さ対策で路面舗装、周囲の気温を落とすために水噴霧、水打ち、雪を降らせる実験などもやっているがIOCも感じているように、これで大丈夫かと不安が付きまとう。東京都はすでに300億円を使っているが、もし札幌に移るとなるとこの投資は無駄になる。誰が負担するのか。IOCと言ったり組織委員会と言ったりしてだれも負担したくないのだ。結局は政治判断で都民か国民が持つのか。

競技時間を早朝にもっていく方法もあるが、それでも暑さ対策は十分ではないのだろう。ちょっと無謀だが夜中に開催と言うこともできる。

札幌に会場を移す案が出てきたのはドーハでの女子マラソンで棄権者が多く出てきたことらしい。「アスリートファースト」を考えると東京は無理らしい。IOCもメンツをかけて多くの棄権者を出すことを避けたいのだ。

でも先の東京での男子選考大会でいろんな暑さ対策が実施され、それなりの成績を上げたのではないか。実力のある選手はどんな環境下でも勝つことが証明されたようなものだ。

マラソン選手も大勢の観客、ファンに見てもらいたいのだ。オリンピックは「記録か競技か」ということだろう。


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