2019年10月8日火曜日

北に対する弱腰外交?:沈没した北の漁船乗組員の身柄拘束、事情聴取せず

またまた北朝鮮との外交で弱腰を見せつけた事件が発生した。EEZ内で違法操業をやっていた疑いのある北の漁船と日本の水産庁の取締船が衝突し北の漁船が沈没、乗組員60人を救助したまでは良かったのだが、船長などの身柄拘束、取り調べもしないで仲間の船で返したという。

新聞報道によると当然に自民党水産部会で批判が上がった。「北朝鮮に対する圧力になったのに」にチャンスを逃したのだ。

水産庁の担当者は「水産物を漁獲した状況は確認できなかった」という。それでもEEZ内にいたために散水して追い払っている最中の出来事だったらしい。衝突し沈没した事件でもあり、さらに北朝鮮が絡んでくると、外交上も大変なことになることぐらいは素人でもわかる。おそらく政府にも報告が上がっていただろうが何らかの指示がされたはずだ。

通常だと、船長を拘束し、「何故、EEZ内にいたのか」「漁獲操業をやっていたか」「何故60人も乗っていたのか」「密入国などの目的はなかったのか」などの調査をやるべき状況ではなかったのか。

でも何一つわからないままに放免してしまった。

思い出すのは、かなり前に金正男氏と家族が密入国し見つかって身柄を拘束されたが、北と何の交渉もせず(?)に出国させた事案があった。外務大臣が「何をしているの! 早く出国させなさい」と叫んだそうだ。その時の大臣が田中真紀子さんだった。

当然に身柄を拘束し、拉致被害者との交換を交渉すべきチャンスだったが、日本は見逃したのだ。

今回の措置も含めて北に対する弱腰外交が目立つ。こんなことでは「日本は恐れるにしかず」とバカにされても仕方ない。政治家は国益を害するようなことをやってはいけない。

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