2019年10月29日火曜日

「身の丈」を言うなら:萩生田文科相よ あなたこそ「身の丈」にあった政治活動を


萩生田文科相こそ、「身の丈」にあった政治活動をすべきではないか。大学入試共通テストで導入が予定されている英語民間テストについて受験生に「自分の身の丈にあった勝負をしてもらえれば」と発言したが、野党の猛反発に会い「本音は・・・」と釈明し発言を撤回謝罪した。

今国会では改造内閣の閣僚の不祥事が問題になっており、菅原前経産相が辞任したばかりだが、今回の失言を契機に文科相として野党の攻撃を受ける立場になった。

萩生田さんと言うと安倍総理の側近中の側近で幹事長代理など要職について安倍総理を忖度してアドバルーンを上げ様子を見る役割を演じてきた。

ところが今回の改造内閣で文科相という微妙な大臣に就任した。安倍総理の最後の内閣改造と見て今までのご褒美にプレゼントされたのだろう。ところが萩生田さんは新獣医学部新設で加計学園とは深い関係があり失業中に関連大学の教職ついていたこともある。

今回の獣医学部新設では「本件は安倍事案」と関係者に臭わすことにより計画を推進したが、愛媛県の担当者と会った記憶がないと関係を全面否定している。さらに獣医学部の教育内容、関連施設に不備があり十分な教育ができないのではないかと問題が出てきている。

安倍総理も加計とは関係がありこの不祥事が表に出るのを防止するために、あえて文科相に任命したのではないか。

安倍総理が御執心の憲法改正への国会審議促進では、新しい時代にワイルドな憲法審議を進めなければならないと発言し、あろうことか衆院議長も慎重派ではなく推進派の議長に変えることも必要ではないかと大島議長の交代をにおわす発言をやってしまった。

一人の自民党の幹事長代理の発言することかと、これには野党は勿論のこと自民党内にも批判が上がった。「国会審議を進めたい本音」から出た発言と釈明した。

消費税増税でも野党が消費税増税に反対していることを見て、「増税先送りは今からでも間に合う」と言い、そのためには衆議院を解散し国民に信を問う必要があると衆参W選の可能性を臭わし、安倍総理の衆院解散、総選挙を忖度し野党をけん制した。

そして今回の自分の所管である文科省の大学入試での民間英語テストについて問題の「身の丈に合わせて勝負してもらえれば」発言になった。詳しくはわからないが3年生までに英検、TOFEL,GTECなど2回のテストを受け、その成績を大学に送られるのだそうだ。

だとすると受験料も高いし、会場は都市部だ。低所得者や地方出身者には經濟、地域格差が指摘されている。

これに対して萩生田文科相は「受験のやり方はさまざまですべてイコールにすることは難しいという問題意識から出た発言」と釈明し、またまた撤回、謝罪したのだ。

一人の自民党議員でありながら安倍総理の側近中の側近をいいことに安倍総理の意向を忖度し重要政策にアドバルーンを上げてきたが、今回は文科相として所管の事項について発言し撤回謝罪する羽目になった。

野党がどの程度萩生田さんの政治活動の責任を追及するのかわからないが、安倍政権が終われば一介の国会議員だ。そろそろ「身の丈にあった」政治活動をすべきではないか。



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