2019年10月31日木曜日

東京オリンピックマラソン競歩会場(2):IOC,組織委vs東京都、都民としては小池さんがんばれ

東京オリンピックのマラソン競歩会場を札幌に変更する案件でIOC,組織委員会、東京都の調整協議が始まった。コーン調整委員長は「札幌変更はIOC理事会で決まったこと」と言えば、小池東京都知事は「東京都は何も聞いていない」と蚊帳の外に置かれたことに不満タラタラだ。

確かに暑さ対策には問題がある。東京とも300億円をかけて遮熱性舗装や雪を降らせてみたり水噴霧をしてみたりしているが不十分であることはわかっている。IOCも認めるところだろう。

その他にもテスト大会で馬がヘロヘロになったり、トライアスロンでは「トイレの臭い」で大腸菌が基準の2倍検出されている。どの競技場も競技者、見学者の暑さ対策が十分ではない。世界中に恥をさらしたことになる。

なんで今頃こんな問題が出てきたのか。この時期は気温も高く、湿度も高い。それでも「晴れる日が多くかつ温暖である」とPRしていたのだ。

IOCに言わせると、ドーハ大会で多くの棄権者が出たことが問題になり、東京開催を懸念する声が上がって、気温が5~6℃低い札幌が選ばれたらしい。ここに来て、東京がごねるとコーン委員長の立場がなくなる。コーン氏も「東京が運と言わなければかえれない」とまで言い出したらしい。

しかし、不快感を示し東京開催を主張する小池さんも、何で会談前ににこやかに握手するのか。それでいて会議になると渋い顔をテレビに映す。

何か演出しているのか。小池知事もオリンピック前に知事選を控えている。ここで負けると今まで出費した300億円が無駄になり求心力を失う。最低限でも賠償させたいし札幌大会の費用を東京都は拠出しないことだ。

費用についてはIOCだとか組織委員会だとか意見が分かれているが国は都と組織委員会と言う。安倍政権は今、閣僚の不祥事で辞任があいつでいる。関わりたくないのだ。

いつの間にか「アスリートファースト」が政治案件になって来た。札幌開催での費用を詰めてしっかり検討してほしい。

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2019.10.25掲載
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yamotojapan.blogspot.com/2019/10/ioc.html

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