2019年10月17日木曜日

今日の新聞を読んで(298):経営悪化の銀行が市場の求める「追加緩和」にけん制か

景気後退局面でFRBは予防的措置として「利下げ」、「量的緩和」を宣言したが、トランプ大統領の要望を受けたわけではない。従来の緩和策とは違うことを強調する。我が国でも市場はさらなる金利引き下げを期待するが、マイナス金利導入で経営が悪化している銀行は「マイナス金利での深堀」に、みずほ銀行頭取は慎重論を打った。

日銀の緩和策をけん制した格好だ。

頭取は、企業の多くは実質無借金経営で金利を下げて借り入れコストを下げる必要はない。逆にデメリットの方が大きいという。

銀行が金を貸したい企業は無借金経営、逆にカネを借りたい企業はITなどリスクが大きく貸したがらない分野だ。

これ以上市場にカネを流してどうしようというのか。2%物価目標達成がそんなに至上命題なのか。国会での審議がないままに市場と日銀で駆け引きしている状況だ。

更に安倍政権は消費税10%に向かったことでアベノミクスの破たんを認めているのだ。増える社会保障費、公共投資を賄うための財源は消費税しか見当たらないのだ。

アベノミクスでの経済の悪循環を早く断ち正常な金融政策を目指すべきだ。

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