2021年10月26日火曜日

政治に必要なのは「日本の顔」、「選挙の顔」ではあるまい

 

政権の座に拘る自民党は何か誤解していないか。新型コロナ対策で国民の不満が高まり「選挙の顔」ではないと、菅元総理は先の総裁選を辞退、変わりに人気のある河野さん(石破、小泉連合)が人気の低い岸田さんに立ち向かったが、自民党国会議員間に人気がなく敗退した。 

人気度の低い岸田さんは総理になったが所信表明、代表質問などを簡単にこなし、ボロの出ないうちの突貫選挙に突入した。ご祝儀相場も期待したが、衆院選の前哨戦と注目された山口、静岡の参院補選は山口は当然としても静岡を落としてしまった。

そこで再び岸田は「選挙の顔」ではないと言い出した。 

石破さんも街頭演説で「ご祝儀相場で票が降ってくる。そんな甘いことにはならない」と警告している。 

では、河野、石破さんなら「選挙の顔」となるとしても政権運営はうまく行かない恐れもあったのではないか。 

菅元総理も「選挙の顔」ではないといわれた。では一強長期政権を築いた安倍元総理はどうだったのか。森友問題、桜を見る会などで民主政治の根幹を揺るがし、「政治とカネ」の問題を起こし、さらには新型コロナ対策が思うように行かず体調不良を理由に政権を放り出した。 

大義名分のない選挙を繰り出し議席数確保に大きな貢献をした安倍元総理は「選挙の顔」なのか。 

やっぱり必要なのは政策に基づいた「日本の顔」だ。 

岸田総理は「日本の顔」になるか。政策は当初からトーンダウン、「成長と分配」、再分配はどうなるか。中ロの連合艦隊が日本列島を一周した。日本は強く抗議できたか。政策がばらつけば「選挙の顔」どころか「日本の顔」でもなくなる。 

メデイアは自公の過半数確保の可能性をにおわすが、野党連合も良い戦いを見せている。政権交代とはいかなくても立憲民主の岡田元外相は「与野党伯仲の政治を作ることがこの選挙では大事」と言い「そうなれば与党だって野党の言うことに耳を傾けざるを得なくなる」という。「政権選択」の選挙だが、まずは議席数拮抗でまともな政治を求めるべきではないか。

そうすれば岸田総理だって「日本の顔」になれる。

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