2021年10月5日火曜日

4日、岸田内閣発足:「傀儡政権」というが、意外に「岸田カラー」がでていないか

 岸田内閣が発足、その前から人事がわかってくると、「傀儡政権」「短命政権」とメデイアや専門家は言うが、見方を変えれば意外に「岸田カラー」を出しているのではないか。当初から「国民の声」を聴くと言っていた割には永田町自民党内の声を聞きすぎているのではないかと言う批判があったが、強力な最大派閥の背景がない岸田総理にとっては「政治生命」を欠けるにはこれしかなかったのだ。

岸田総理の意外性はまず、菅前政権検討してきた解散、総選挙を1週間前倒しして実施することを決断したことだ。背景にいろんな問題があることは後で言及する。

印象が薄いという。確かに河野、石破、小泉さん達に比べると目だたない。「発信力」がないと言われる。しかし岸田さんは安倍政権で長く外務大臣を務め、党では政調会長を務めたが、外相は補油には湯ながらナイト以前から言われたことだし、官高党低では政調会長も目立たない。しかし岸田さんなりに苦労したと思う。

一番の事件は自派の実力者である溝手さんを安倍さんが嫌って参院選で河井さんを刺客に送り落選させたが、その時の1.5億円の資金が問題になった時の岸田さんの対応は歯切れが悪かった。

「安倍、麻生の傀儡政権」と言う批判が多い。決選投票では最大尾派閥の細田派、麻生派の支持を受けたことは大きいが、人事での配慮は当たり前のこと。安定政権を考えれば誰でも取る対sカウだ。

ただ、組閣にあたっては重用するにしても岸田カラーに外れれば罷免する姿勢が必要だ。

「スネに傷」の人選では先が思いやられる。「政治とカネ」の問題をどう考えているのかと言う高尾Þになる。甘利幹事長も早速記者の質問にあっている。要求されれば丁寧に説明する必要がある。

一方、安倍前総理簿「森友」「桜を見る会、夕食会」の疑惑をどうするか。再調査しないなどの発言があったが、今、国政調査権などで動いても「訴追中なのでコメントを控える」で逃げられては何もならない。結果が出てから対応するしかないのではないか。

解散総選挙、19日告示、31日投開票が決まった。岸田総理の決断だという。野党は所信表明、代表質問、国会審議後を訴えていたが、初入閣13人出はぼろも出やすい。さらに新型コロナの感染者数が改善しているうちの決行は誰が総理であっても変わらない。

菅前総理の時は50~70議席を落とすのではないかとみられていたが、岸田さんでどのくらいになるか。増やすことはないだろうが注目だ。

その前に公認問題がある。2階さんが無役になったことで今までのような自幹事長の恣意的な動きはないだろう。「自民党は変わった」と国民に示す時だ。

外交、安保での心配はあるのか。岸田さんは安倍政権で長く外相を担当、米国の政界にも顔が効く。米国との安全保障は自民党政権の特徴だ。岸田さんでも従来の立場の継続ではないか。特に対中国では親中派の2階さんが去ったためにある程度の強い姿勢は示せるが、経済のことを考えると対中政策も重要だ。

そのためにも経済安全保障は重要になる。

新型コロナ対策では、河野、西村、田村さんらが去り、そのあとを後藤厚労相、堀内ワクチン担当相が担うことになった。3人のうち誰も残留しなかったことに不安を感じているようだが大丈夫だ。実際に新型コロナ対策をやっているのは官僚だ。菅路湯にやらしていいとこだけを「俺が俺が」で記者会見で発表していたのだ。河野さんだってまずい情報は書くいsていた。

期待すべきなのは「成長と分配」の新資本主義で、新資本主義実現会議」を発足させた。金融所得課税も検討されるという。税収を中間層や低所得層に分配するというのだ。課税の見直しで格差是正をめざすのはバイデン大統領、習主席も同じことを目指している。

日本は外圧に弱い。中曽根内閣の時に海外から「輸出ではなく内需拡大」を要求されたとき、前川レポートを発表、福田内閣でも「21世紀版前川レポート」を発表したがうまくいっていない。その要因に「企業の儲けを国民に分配する」システムが構築されていなかった」と言われている。

富裕層への対応と同時に大企業の優遇税制の見直しも必要だ。優遇税制の恩恵にあずからない中小企業が頑張って納税しているのだ。

岸田内閣、政権を批判する前に掲げる政策の成功へメデイア、専門家も頭を切り替えたコメントをしたらどうか。万一、短命政権に終わったらメデイアの責任でもある。


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