2021年10月9日土曜日

そうだったのか(1):党首討論で民主党野田総理の「明後日解散します」発言の背後に何が

私の忘れられない総理に民主党政権時の野田総理がいる。当時の民主党政権は、「いつ解散総選挙か」の政局にあり市民運動家の菅総理の後を松下政経塾出身の野田さんが総理の座に就いた。

2012年11月14日 の党首討論は相手が自民党総裁の安倍さんだった。私の記憶によれば安倍さんが「いつ解散総選挙か」と迫った後、野田さんは「約束してくれれば明後日解散します」と発言、サプライズだった。安倍さんは腰を半分浮かして「本当ですか、解散ですね」と何度か念を押す発言をしていた。

野田さんは「社会保障と一体改革」で消費税増税に力を入れ、段階的に引き上げる「3党合意」のこぎつけ、成立後に「近いうちに国民に信を問う」と発言していたのだ。しかし、なかなか解散しないので自民党から「嘘つき」と批判されていたのだ。

その「約束してくれれば」とは、衆議院の定数削減だった。安倍さんは「約束します」といったはずだ。

でも自民党が政権の座に戻ったが安倍さんは一向に約束を守っていない。野党になった野田さんが予算委員会で安倍総理に「約束を守っていない」とかみついたほどだ。新聞はなぜか自民党安倍総理を「嘘つき」とは言わなかった。

当時のことを読売新聞2021.10.8日で輿石さんが「決戦の記憶」で解説しているのを読んだ。

野田さんの意志の強さを悟った輿石さんは「国民の心をつかむにはサプライズが必要」と「解散をあさってやる」ぐらいなことを言った方がいいとアドバイスしたそうだ。

それが野田さんの「明後日解散します」発言になったのだ。

当時の野田さんは解散しても民主党は勝てると思っていたのか。「前に進むか、後退するか」の選択選挙を国民に訴えていたが、結果は民主党の惨敗だった。国民は民主党政権に飽き飽きしていたのだ。

輿石さんは野田さんに「消費税増税は今は評価されないが、我々ばこの世を去った将来日本を救ったと理解されるはずだ」とと声をかけたというのだ。

いま日本の国、地方含めての借金は1166兆円、GDPの2倍超えだ。さらに新型コロナの経済対策で借金は膨れる。税収増は消費税しかない。それがわかっているから消費税減税はできないのだ。

国民やメデいアは民主党政権を批判する。確かに鳩山政権、菅政権ではいろんなことがあったが、野田政権では成果があったはずだ。最後の「前へ進むか、後退するか」の選択選挙で国民は自民党‣安倍政権を選んだ。

その結果がどうなったか。自民党、安倍、菅政権と民主党野田政権をよく考えることも大事ではないか。立憲民主党をはじめ野党は総選挙を「政権交代」を目指す選挙と言っている。政党支持率では自民党が40%台と圧倒的に強いが、野党を育てることも国民の責任ではないか。




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