2021年10月13日水曜日

岸田総理はリベラルか、保守か:公約トーンダウンは「手段」か「変節」か

 後2日で解散総選挙、ところが総裁選と国会審議を見ていると岸田総理は保守なのか、リベラルなのか、宏池会出身なのでリベラルとして公約を見ていたが、何やらおかしい。メデイアは「手段」か、「変節」かで騒ぐ。

自民党内のパワーバランスに乗って政権維持をするための「手段」なのか、それとも政策を吟味した結果、自説を変更する必要が出てきたのか。

「変節」ならもっと前にすべきではなかったのか。総裁選で河野さんは優勢と見られていたが、自説を修正するシーンが目立ち敗因の一つになった。

岸田総理は国会審議で変節が目立ってきた。これで有権者は公約をどう判断し投票するのか。世論調査の政党支持率の高さから考えると言われている議席数減でとどまることができるのか。

岸田総理の変節は安倍、高市さんらに支持を得るためのパワーバランスなのか。

主な政策を見てもリベラル色を出す工夫がされている。

安倍さんの主張した敵基地攻撃能力は有力な選択肢の一つと言っていたが、今は、迎撃能力を向上させつことだけで国民の生命や平和を守ることができるかといろいろ検討がすべきだという。「敵基地」の文字は消えた。

憲法9条も維持と言っていたが、今は改憲4項目を任期中にめどをつけると推進の構えか。

「成長と分配」は新しい資本主義経済として華々しく打ち上げられた。新しい中間層の再構築だ。再分配により中間層が核心に行き、保守が先細りするのを回避したいらしい。

しかし、今は成長が先と言う。狙いだった金融所得課税強化も先送りとなった。ニュースが出たとたんに株安に動いたことで危機感を募らせたか。

国の借金は増え続ける。誰だって財政規律は喫緊の課題だが、単年度主義弊害是正で2025年のPB黒字化は先送りになった。今は経済再生に向け数十兆円の財政支出を考えている。

まず成長有木だ。分配はそのあとと言う。何時の時代にも再分配は後回しなのだ。期待など出来るはずがない。令和版所得倍増なんてできるのか。

新型コロナ対策も「司令塔の機能強化」を謳ったが、これまでの政策を検証、分析して危機管理を抜本的に見直すらしい。

「支持とカネ」は説明責任の在り方が問われているが政治家自らの説明責任にゆだねるらしい。

特に経済政策はなさそうだが、高市政調会長はアベノミクスの延長を考えている。

国会審議でアベノミクスの成果を問われ、「旧民主党政権の経済苦境から脱し、デフレでない状態をつくりGDPを高め、雇用を拡大し経済成長に大きな役目をしたと評価した。

何をいうか。民主党政権前から日本経済は株安、円高の苦境にあった。安倍総理のアベノミクスは異次元の金融政策で市場にカネをばらまいた結果、株高、円安で日本の産業は息を吹き返したが、成長率は先進国一低く、物価上昇2%も未達で異次元の量的緩和も何時出口を迎えるかわからない。他の中央銀行は縮小に向かうというのだ。

GDPは4600兆円から600兆円を目指すが今は550兆円か。雇用も拡大と言うが増えたのは非正規従業員だ。

岸田総理の総選挙は厳しい内容になるだろう。野党は変節を追及し、信用できる政権ではないと攻撃するか。場合によっては短命政権で終わる運命にあるか。







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