2022年10月25日火曜日

クローズアップ現代に見る「本当にエコか」:エコバッグ、木質バイオ、リユースカップなど

 24日のNHKクローズアップ現代の「本当にエコか 徹底検証エコバッグ他」は環境問題に取り組む中で見ごたえのある内容だった。レジ袋削減、エコバッグの推奨は確か、杉並区の女性団体が取り組み始めてメデイアも取り上げ、環境問題として全国に広がった運動だったと思う。

スーパーではレジ袋削減成果を張り出して取り組みをPRしていたが、28%の削減が限界だったように記憶している。そしてレジ袋有料が法制化された

しかし当時、環境コンサルタントに足を突っ込んでいた私は、決して「レジ袋は悪者ではない」と考え市民記者のオーマイニュースなどに投降したことがある。その時は「何を言っているんだ」とコメントされたときがある。

レジ袋も1回の使い捨てなら問題だが、ゴミ袋に使用したり、農家では野菜や種の保管、物の移動に使ったり一般生活では有用なことを主張したことがある。また専門家は重油などの有効物を使った後の残渣処理に困ってレジ袋を開発したとコメントしていた。

今、スーパーに行くときは必ず以前もらったレジ袋を持参し、何回も使用し最後は家庭ゴミを入れて出している。スーパーのレジでは1枚3円、5円で売っている。年配の女性は買い物かごからマイバッグに移しているが、その姿は少ないとみる。

有料が法制化され更なる削減を目指すのだろうが、新しいごみ袋を別に購入しなければならなくなるのも滑稽な話だ。

そういう時、NHKがクローズアップ現代で「本当にエコか」と検証していた。

レジ袋と比較し、エコバッグは50~150回使用しなければエコにならない。何故ならエコバッグはポリエステルなど高分子材料を使用しているためにその製造などでカッしてエコに名ならないのだ。

火力発電に対して木質バイオ発電は間伐材を使用するからエコだという。しかし、カナダの現地では天然林を伐採しているし、輸入で輸送が絡み負荷が多くなるのだ。何分にも自然破壊は許されない。

リユースカップでは繰り返し何回も使えるというが、使い捨てより負荷が大きいという。洗浄、製造、輸送工程を考えるとCO2負荷が高いのだ。

企業は環境問題に取り組んでいるというが、意外な落とし穴があるという。「それが環境問題に有効か」「CO2排出など根拠になる数値は」「ライフサイクルを考えているか」などしっかり検証せよという。

やっと今、そういう考えが出てきたのかと感慨深い番組内容だった。決して感情論で論じてはいけないのだ。

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2019.6.4掲載

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