2019年11月13日水曜日

政権に痛手か、首相主催の「桜を見る会」(1):二階さん曰く「何が問題なのか」と、そういう意識が問題なのだ

首相主催の「桜を見る会」がにわかに騒がしくなって来た。二階さんは「何が問題なのだ」と言えば公明党の山口さんは「野党でもやっていた(鳩山政権の時)」と言う。そういう意識が問題ではないのか。野党が国会内で追及チームを結成、「税金で何をやっているんだ」という国民の声にこたえるという。参加者18200人に中で安倍晋三後援会が850人招待し、「桜を言見る会」を含めた観光ツアーを開催しているという。

安倍総理は予算委員会の質疑で「招待者のとりりまとめには関与していない」と自分は直接関与していないと責任逃れだ。後援会、秘書が勝手にやったとでもいうのだろう。何故か、森友事件、加計学園疑惑に通じる考えだ。

招待者名簿の公開を野党が請求すると、内閣府は「終了後ただちに破棄した」と言う。この答弁も防衛省、財務省、文科省の先の疑惑、事件と共通する。野党がさらに追及すると、探してみたら担当者のパソコンに保管されていたとでもいうのか。

安倍総理は関与していないというが、多くの地元の有権者が参加していることに疑問を感じなかったのか。権力者になれば特段の「自制心」も必要になる。安倍さんにはそこがわかっていない。哲学、倫理感に欠けていると言われている所以だ。

専門家の岩井日大教授は「有権者に公費で酒食を提供しているとすれば公職選挙法で禁止されている寄付行為に当たる」と指摘する。

菅官房長官も事がこれ以上大きくなるのを防ぐために、「その他各界の代表者など」という枠を政府として検討していくという。

過去に参加したことのある評論家は「桜など見ない。頭頭だった」と述懐している。

私の知人(下関に本社のある会社の社長)も招待された。その時の奥さんと安倍総理のスリーショットの写真がリビングに飾られていた。安倍晋三事務所から案内状が来たという。親会社に話したら「親会社の社長に来ていないのに何故だ」と言われたが、名誉なことなので迷わず参加したそうだ。ただ奥さんの着物にはカネがかかったという。

「安倍さんの後援会の活動ではないのか」と言うと「そうだろう」と答えた。親会社の社長より下関にある子会社の社長の方が功績があると認められたのだ。話によると次の年にも来たそうだ。

見栄えもなく後援会が支持率を上げようというのか。安倍総理の任期ももうすぐなので「今のうちに有権者にお返しを」と事務所が考えても不思議ではない。安倍総理は「知らなかった」、「関与していない」と従来の常套句で逃げようとするが、そう簡単には「逃がさないぞ」と言う国民の監視が大事だ。


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