2019年11月24日日曜日

リニア中央新幹線最難関:静岡工区9km未だ着工できず、知事の要望を聞いても水問題は解決せず

テレビ東京の情報番組でリニア中央新幹線の静岡工区9kmが未だ着工できず、東京ー名古屋2027年開通が厳しいという。全区間で未着工はこの工区だけらしい。この工区は南アルプスのトンネル工区の一部で私も注目しているのだ。大きな破砕帯が存在し工事中に湧水事故が起きる可能性があるのだ。

何が問題になるのかと思っていたら、川村静岡県知事は工事で発生した湧水で大井川の水量が減る心配があるのだ。ここは丘にお茶畑が存在し水が必要だし、ほかにも利水が必要なのだ。以前にも「水騒動」が発生し、住民の反対が大きい。

今までの協議で、工事期間中も湧水は全量大井川に戻すとJR東海が答えていたが、8月になって工事中の一定期間は無理だと言い出した。

これではダメだと県知事は環境庁や国土交通省の河川部局も協議会のメンバーに加えるよう要求したのだ。今までは鉄道局が県やJRの仲介役を担っていたのだ。

川村県知事がこの工事に注文を付けているのは21年の県知事選もあるらしい。静岡県は7県のうちで唯一駅が予定されていない。それなのに水問題や残土処理という大きな問題を抱えている。県民にどう説明するか。

一時、静岡空港直下の東海道新幹線新駅や南アルプス周辺の道路整備など公共工事の計画を提案していたらしい。

さらには環境保全会議での中間報告意見書、JR東海の回答などにも不満があるらしい。

リニア中央新幹線計画でもほとんどメリットの無い計画にGOサインを出すわけにはいかなにのだ。万一湧水で大井川の水量が減ると一大事だ。簡単にGOは出せない。ゴネているとみられても決断が大変なのだ。

考えてみれば川村知事が要求する項目をJR東海が飲んだとしても、知事が危惧している、県民の生活に直結する水問題は解決しないのだ。

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