2019年11月5日火曜日

地球温暖化に不協和音、トランプ大統領「パリ協定」離脱を国連通告

地球温暖化への不協和音が現実になった。世界が取り組んでいる「パリ協定」からトランプ大統領は正式に離脱を通告したのだ。各国の首脳が説得に当たったようだが世界で2番目に排出量の多いアメリカが離脱したのだから影響は大きい。

トランプ大統領の主張は、「協定の下では米国の労働者、ビジネス、納税者に不公平な経済負担を強いる」というのだ。あくまでも「アメリカ第一」を貫くのだ。2015年に190か国が参加して決めた協定を破ることなど朝飯前か。それともオバマ政権が決めた取り決めごとをことごとく否定するとは困りものだ。

これによりアメリカの削減目標である2025年までに2005年度比26~28%削減と国際基金への30億ドルの出資がダメになり発展途上国対策がむずかしくなる?

排出量第1位に中国だって都合の悪いときは「発展途上の大国」論を打って自国有利に導く。また会議の都度、削減よりも新興国への援助が大きな問題になる。

さらに悪いことに、各国が削減を計画通りに実施しても気温の上昇を2℃未満にはおさえられないというのだ。3℃ぐらいにはなるらしい。

これではトランプ大統領でなくても離脱の方がいいと考えるだろう。アメリカだって巨大なハリケーン、山火事に悩まされているが、どうも感じないのか。

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