2019年11月26日火曜日

孤立化、「何かを求める」中でのSNSの功罪:「表現の自由」か、「犯罪防止」か


孤立化し「何かを」求める人間がSNSをツールに社会との接点を求めようとするが、犯罪に結びつく事案も増え防止策が必要になってきたが規制を考えると「表現の自由」をどうすると言うことになる。

来日中のローマ教皇が、社会的に孤立化し「何かを」探している人が決して少なくない日本ではお互いに支え合う社会が大事だと発言された意味は大きい。孤独で、地域とのコミュニケーションが取れなくなった人間がSNSに向き合い、意に反して犯罪に結びつく事案が多くなって来た。

何とかならないかと考えた時に、進歩するAI技術を採用し会話中の経緯から犯罪、反社会的行為に結びつく恐れがある場合は「一言アドバイス」を挿入し警告し、犯罪の未然防止に役立てることはできないか。

今、問題になっている大阪市の小学6年の女児を栃木県小山市に住む容疑者が連れ出し誘拐(?)する事件が発覚した。その発端はSNSで「うちに来ない」などのメッセージを発信、近くの公園に呼び出して地下鉄、在来線を利用して栃木の自宅に連れ帰ったという。

女児の方にも親との関係がギクシャクしているときでもあり、容疑者にも近所付き合いもなく孤独な生活をしていたようだ。容疑者は性格もよく優秀だったが高校受験で失敗したのが原因らしい。

相当頭もよさそうだ。捜査の目をくぐれたのも、監視カメラの映像を頼りにする捜査機関のストーリーの裏を書き、在来線で栃木まで帰ったようだ。

友人もいず、寂しがり屋、近所づきあいもなく、SNSで多数の人とコミュニケーションを取ろうとした。外への関係はSNS発信だったのだ。

テレビの情報番組が、出会い系サイトとSNSの犯罪事例を比較し、法改正もあって出会い系サイトでは犯罪が減った一方で、SNSでは急増しているという。

何か対策が必要なのだが、規制を考えると「表現の自由」の問題が出てくると弁護士のコメンテーターは言う。

「表現の自由」か「犯罪防止」か。その社会的意義はどちらにあるか。

一旦問題が発生すると本人や家族や関係者に影響が及ぶ。安易に友達にもなれないし、相手がどんな人か液晶画面では確認ができない。今が考え直す時だが、どうすればいいか。

「その時の感情」でやってしまったが「炎上」や「問題を起こしてしまった」という割合が多いらしい。

そこで犯罪など防止のために、今進歩しているAI技術を使用し通信内容から危険を察知して「一言アドバイス」を表示できないか。「目的が何ですか」「相手の年齢、名前がわかっていますか」「親に相談しましたか」「犯罪に結びつく事案が多くなっています。一度立ち止まって考え直しませんか」などが考えられる。

私はやったことがないが、ツイッター、フェイスブック、インタグラムなど便利そうだ。自分の意見を公開設定すればすべての人に発信できる。「いいね」で反応もわかる。

トランプ大統領に至っては閣僚を首にしたし、政敵をののしることもやっている。政治家の利用も多いから直接面談しなくてもニュースにすることもできる。恐ろしい一方で便利でもある。

利用者が多いから需要もあるのだろうが、利用には節度が必要だ。


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