2019年11月21日木曜日

習主席は国賓としての資格なし:日本も訪日要請を撤回し香港の民主化運動支持を


中国の習主席を国賓として迎えようとしているが本当に国賓としての資格があるのか。最近の香港の民主化を求めた民主派vs親中派の激しい闘争は背後に中国共産党の「一国二制度」を反故にしようとする狙いがある。

米国上院、下院は香港への圧力を強める中国政府をけん制するために「香港人権法案」を可決した。「高度な自治」が維持されているかどうかを検証し、関税など優遇策を見なおししようと言うのだ。中国は当然対抗措置を取るという。

それに引き換え日本はどうか、菅官房長官は談話で「一国二制度のもと自由で開かれた香港の維持重視」と表明したが、安倍総理は「日中関係正常の軌道に乗った」と習主席を国賓として迎えようとしているのだ。

本当に正常化の軌道に乗っているのか。習主席と1vs1で話をするときはお互いに同意しているのかもしれないが首脳会談をやっても、一向に尖閣諸島周辺での領海領空侵犯は改善せず相変わらず日本の漁民の不安は募っているし、釈放されたといっても日本人研究者の拘束など人権問題は香港を含め厳しい状況になって来た。

ここは、習主席を国賓として招くことはやめた方がいいのではないか。そして香港の民主化運動を支援する姿勢を示すべきではないか。

安倍総理はなかなか進まない正常化に、習主席を天皇に会わすことで話が進展することを目論んでいるとすれば大間違いだ。民主党政権時に習さんが訪日した時に小沢さんが「この人は将来主席になる人」と天皇との会談をごり押ししたことがあるが、何かのメリットでもあったのか。

香港の民主化運動はテレビで見る限り民主派と親中派が暴動化している。香港政府、その背後の中国政府はデモ隊が暴動化しているために催涙ガス弾などで鎮圧しようとしているが、もともとは学生の運動に対して警察が銃を撃つなど行き過ぎた警備をしたために学生が抵抗、暴動のようになったのではないか。

大学に立てこもって抵抗する1000人の学生が説得で投降したが数百人はまだ立てこもっているらしい。有毒物質を含む催涙ガス、火炎瓶、投石はこれが香港かと唖然とする。投降した学生などが行くへ不明になる事例も出ているようで心配されている。

ポンぺオ国務長官は「香港人は自由を求めている」「中国共産党は一国二制度の約束を守れ」と暴力的対応を指示する中国政府をけん制した。

民主派は警察暴力の調査、行政長官選挙の民主化を求めた住民投票を要求、迫る区議会議員選挙もどうなるのか。

ここで安倍政権が習主席の国賓としての訪日を強行するようだと世界の笑いものになる。訪日を日本側から打診した手前、取りやめ要請は厳しいことになるのだろう。


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