2019年11月16日土曜日

首相主催の「桜を見る会」(4):世襲議員の後援会の在り方が問われる、安倍総理も小渕議員と同じ轍を踏むか

今回の安倍総理の後援会の「桜を見る会」などツアー企画は世襲議員の後援会の在り方が問われているのではないか。経産相だった小渕裕子議員の後援会が東京での観劇ツアーに関連し収支報告書に未記載だったために政治資金規正法違反に問われた事件を思い出す。

世襲議員は何の努力もせずに父親から後援会のすべてを世襲するので全体を把握できていない。議員本人が出世すると後援会活動の違反事案が明るみに出る。安倍総理も以前に後援会がらみで不祥事があったようだが最高権力者の立場を生かし大事にはならなかったようだ。

しかし今回は違う。公職選挙法あるいは政治資金規正法違反が疑われるのだ。政権は早々と「来年度中止」と幕引きを狙ったがそうはいかないようだ。野党は勿論、メデイアも逃がすわけにはいかない。

就任したばかりの菅原前経済産業相、河井法務大臣が辞任した背景には公職選挙法、政治資金規正法違反の疑いがあったためだ。説明責任といってもやりたくないので辞任したのだ。

安倍総理は大臣の不祥事で辞任すると、「任命責任は私にある」と偉そうなことを言うが、一度も責任を取ったことがなし。そういうこともあってか、国会審議を逃げ回っていた安倍総理が今回は官邸で異例の20分を超えて記者団と対峙したのだ。

収支報告書への記載は必要でなく政治資金規正法には違反していないと強弁した。夕食会は1人5000円を会場受付で支払い、可笑しなことにホテルの領収書が渡され、金額はすべてホテルに支払ったというのだ。

モリカケ問題では官僚を巻き込み、今度はホテルを巻き込んだ。

記者団が「国会で説明する考えは」と問われ、「今ここで質問があれば聞かれたらどうか」と応じたが、国会での審議はいやらしい。

自民党幹部も「応じない」と安倍総理をかばうが、新聞報道でも自民党内でも「やばい事案」と警戒している。安倍総理のことだから小渕さんのようにはいかないだろうが両事案は何かダブって見える。安倍さんも世襲議員として同じ轍を踏んでいるのだ。

政治家のことだから週刊誌で不祥事が出ると、すかさず証拠隠滅を図る。地検特捜部が1か月後に固く捜索しても立証できる証拠は見つからない。その結果、証拠不十分で不起訴となる。

今回の安倍総理の後援会による違反容疑では、東京地検特捜部は早く家宅捜索し証拠を保全すべきだ。小渕さんの時は早い家宅捜索だった。





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