2019年11月1日金曜日

沖縄 首里城焼失:いろんな要因があるが、防火体制に気の緩みがあったのでは

沖縄首里城の焼失は沖縄県民ばかりでなく日本人にとっても復元したとはいえ貴重な文化財の焼失だ。文化財に指定されていないこと、管理が最近国から県に移管されたばかり、さらには木造漆塗りという建造物で防火管理、防火体制に気の緩みがあったのではないか。

新聞報道などでの出火状況を見ると、31日午前2時40分出火、玉座のあった正殿、北殿、南殿、番所の4200m2が全焼し、11時間後にやっと鎮火したという。

出火場所は正殿の中、報知器が作動し、煙が立ち込めていた。警備員が消火器を使おうとしたがダメ、消火栓もなぜか使用できなかったという。ちょうど首里城祭で準備作業をしていたが正殿の外で中に入っていなかったという。人災とすればこの辺の作業が関係するか。

消火設備としては消火器、警報機、スプリングクーラーに似た延焼防止設備はあり、3月の点検では異常なし、昨年12月にℏあ訓練も実施したという。スプリングクーラーは重要文化財ではないので設置義務はないらしいが、この点が問題になりそうだ。

また、高台にあり、周囲は城壁と言うことで消防車用は近づくことが困難、おまけに建造物は漆塗りで水をしみこまず、燃焼速度も速かったのではないかと見られている。ホースも100~200mつないだらしいが消火栓、放水口での吐出水圧は十分だったのか。

復元したとはいえ首里城は沖縄ばかりでなく日本にとっても貴重な文化財、建造物だ。スプリングクーラー、延焼防止の水幕設備など必要ではなかったのか。


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