2019年11月19日火曜日

「モリカケ」「桜を見る会」(1):安倍総理の「関与せず」発言に60%以上が納得せず


「モリカケ」疑惑に続き「桜を見る会」での安倍総理の自らの不祥事に「私は関与せず」発言がどうしても国民に納得できないのだ。朝日新聞(2019.11.19)の世論調査でも68%の国民が「納得できない」と、23%の「納得できる」を大きく引き離している。

モリカケ疑惑の時も同じだった。あの時、安倍総理は「私や妻が関与していたら辞任する。国会議員も辞職する」と啖呵を切った。ここまで言えば野党も国民も納得すると思ったのだろうが、そうはいかず、今でも引きずっているのだ。

閣僚の辞任に当たっても「任命責任」は認めても「責任」を取ったためしはないのだ。

今回の首相主催の「桜を見る会」で18200人が招待されたが、そのうちの850人が安倍総理の後援会など関係者なのだ。どんな「招待枠」があったか知らないが、自ら主催するといっても公金でのイベントだ。利権を行使しているとしか思えない。

世論調査でも55%の人が「大きな問題」と言っているが、40%の人は「大きな問題ではない」という。それがちょうど内閣支持率44%付近なのだ。

安倍総理自身あるいは関係者が公職選挙法違反、政治資金規正法違反の疑いがあり議員の資格が問われているのに無関心でいいのか。

これらの事案に関して安倍総理の説明、弁解は一般常識と大きくかけ離れているのだ。政界は特別の見方で見なければならないのか。

安倍総理がどの程度絡んでいたか知らないが、安倍総理の説明も一般常識から判断するとおかしい。何か安倍総理に不祥事が起きると官邸上げて対策を取ってきたが、「来年は中止」決定で、後は安倍総理自身の後援会活動であることから関与していないのではないか。

新聞報道された安倍総理の官邸での囲い込み記者会見での説明を拾ってみた。

自分の後援会が募集などの手続きをしているのに関与せずという。自分は総理としてそんなことまで知らないというのだろう。記念写真や自分の後援会の人間が多いのを不思議と思わなかったのか。

後援会に入金も出金もないので領収書はないという。当然に政治資金規正法での収支報告は記載していないのだ。整合性を取るための強弁としか思えない。当初は受付でカネを受け取りホテル名義の領収書を渡し、おカネは全部ホテルの渡したと言っていた。ホテルがいつの間に主催者になったのか。

また不思議なことにホテルでの夕食会などでの明細書もないらしい。1人5000円で800人も集まってのイベントで明細書がないのだ。ふつうなら計画し見積を取り、注文するのが当然の工程ではないのか。

本当に1人5000円でやれたのか。差額を後援会が負担していなかったか。負担していれば公職選挙法違反になる。

「桜を見る会」でも公金のイベントで酒食を支持者に提供すれば公職選挙法違反だ。報道によると、総裁3選も絡んでいたのではないかと言う。

野党は、官邸での囲い込み記者会見ではなく、国会に出てきて説明しろと言う。後援会関係者、ホテル担当者を内閣委員会に参考人として招致する要求が出ているが森山国対委員長は「前例がない」と難色を示す。自民党はやりたくないのだ。安倍総理も「要求があれば国会で」と言うが、本当はやりたくない。国対委員長が難色を示し実現しないことを望んでいるのだ。

こんなことがあっても安倍総理の在任期間が最長になることに62%のひとは評価し、「評価しない」の36%を引き離している。何故、長く続いているのかと言うと他に期待できる人や政党がない(82%)のだ(朝日新聞2019.11.19)世論調査より)。



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