2018年11月11日日曜日

最近3ヶ月秒速30万円で増加する国の借金、1091兆円に


最近3ヶ月を見ると国の借金は秒速30万円で増加し、1091兆円に。最近3か月だから単純に計算すると年に秒速120万円になり、一時の170万円の勢い(?)はなくなっている。安倍総理は財政健全化の必要性を説くが本気なのか。着実に赤字を積み上げている。

12年度以降8本の補正予算、経済対策で31兆円の国費を投入する財政出動もありリーマン後の借金は289兆円とも言う。景気回復へのてこ入れで財政出動したためだ。

社会保障費など歳出削減、伸び率の抑制で弱者にも負担増を強いているが、選挙のある度に人気取りの政策を打ち出すので削減の効果は薄くなる。

所信表明や「骨太の方針」でPBの黒字化を言うがそれだって5~8兆円の不足と言われたこともある。最近ではPB黒字化を205年に先送りした。安倍総理の任期を越えている。これでは自分の責任を放棄したことにならないか。

赤字財政も欧米先進国は対GDP比3%以内に抑制(規制)しているが日本は除外されている。日本は借金を積み上げても大丈夫と海外では思われているのだろうが、いつまで認めてくれるか。

対中、対北で防衛費は膨らむ一方だ。トランプ大統領に米朝会談での拉致問題を取り上げてもらう代わりに高額な兵器の購入を約束させられている。今まで抑制していた防衛費の伸びGDP比1%未満も反故にした。

確かに、景気も拡大基調にあり税収も増えているが歳出も増え、全体には赤字は増加する。

唯一の税収増は消費税10%への増税である。安倍総理は「確実な実施」を宣言する。「リーマンショックのような事態になったら・・」と記者が聞くと麻生さんは「そんな状況か」とけん制する。今の世界経済はバブル状態で何時弾けるか分からない。経済成長をけん引している中国の経済破綻、アメリカの利上げで新興国から資金が流出する事態も考えられる。

ところで我が国は、赤字1091兆円、対GDP比245%の事態をどう考えているのか。

国会の予算委員会で何回かこの件で野党が財務省に質問したことがあるが一回の応答で終わっているし、年金積み立て運用寄託金で121兆円眠っているので切り崩して借金の返済に当てたらどうかという議論もされたことがあるが、財務省は頑なに拒否した。

専門家が指摘するのは、「負債もあるが、資産もあるので心配ない」という意見が専門家の間ではある。いくら資産があるのかと言うと数字がマチマチだ。5~600兆円あるので赤字が1000兆円超えても問題はないと言う。

一方、対外純資産は2014年度で366兆円、財務省によると対外資産残高945兆円、負債残高578兆円で純資産は366兆円になるというのだ。

財務省が言うには即現金に出来るものは少ないともいう。年金積み立て寄託金121兆円(21年度)あるが将来の年金給付に使うので取り崩せないという。国会でこれを取り崩して借金の返済に当てたらどうかと言う議論をされたことはある。

このほかに国道63兆円、堤防67兆円、外貨証券82兆円、財政融資金貸付金139兆円、出資金58兆円あるらしいが即現金化は難しいようだ。

財政健全化の一環として消費税10%への増税をやるのであればモットしっかり国会予算委員会で本当の日本の財政に付いて審議し、国民に本当の姿、正しい情報を示すべきではないか。野党から厳しく追及されている片山さつきさんや桜田さんは即辞任し本来の予算について議論すべきではないか。

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