2018年11月9日金曜日

今日の新聞を読んで(191):若者よ 土木工学(シビル・エンジニアリング)にシビレないか


若者よ 土木工学(シビル・エンジニアリング)に興味を持たないか。シビレないか。読売新聞(2018.11.8)によると自治体が土木職を求めているが、なり手が少ないようだ。

今、日本は集中豪雨、巨大台風、地震による甚大な被害、巨大は山崩れ、地盤沈下、液状化、更には老朽化し鉄筋が見えている港湾施設、トンネルの天井落下事故、更には被災地の復旧工事、防災に必要な専門職の確保が出来ないのだ。

新聞報道によると被災地復興のために土木職員が足りず他県から応援職員が派遣されているが必要数を満たしていないという。

復興予算は付くが職員不足で順調には進まない状況が報告されているのを見たことがある。

これから日本は巨大地震、富士山噴火など災害は歴史で記録はあるが、経験したこともない甚大な被害が予想される。しかも何時発生してもおかしくはない状況にあるのだ。

土木関連の技術者の確保は急務のようだ。多くの若者が土木へ興味を持って欲しいが、専門家育成でなくても一般教養としても大学、専門学校では必須に出来ないか。

防災教育の一環として土木の知識があれば、自分の住んでいる街のハザードマップ、地質、歴史から防災上強い土地か弱い土地か判断が付く。都市開発も山際へ伸びているがデベロッパーの言うことを鵜呑みにせず土壌、地質などから立地に適するかどうか判断できる。

地震の発生する度に地盤沈下、液状化が問題になるが埋め立て前はどんな土地だったのか、対策工事が成されているかどうか。

マンション購入時でも基礎杭は問題ないか、ベタ基礎のため沈下の恐れはないか。マンション周辺の地盤はどうなっているか。

被害に遭ってから気づき反省するのではなく、また自治体を批判する前に自分で判断する姿勢が必要ではないか。そして前もっていざと言うときに対応を決めておくことだ。
これらの判断をするのは、土木に関する知識が重要になる。

ところが、土木に関し高校生を対象に関心が低い217人に連想キーワードを芝浦工大の土木の先生が調査した結果も出ていた。

「きつい」13%、「危険」12%、「防災」12%、「ヘルメット」12%が上位にきたという。

確かに土木工事はダムや道路建設は山奥で飯場生活、休みは1/週、工事期間が長ければ家族と別れての生活が長くなる。「きつく」「危険」だ。でも自治体の土木職員になるとそうでもいないのではないか。

「防災」「ヘルメット」の感覚は防災、安全上当然なのだが、身を守る事なのに「関心が低い」キーワードとは驚くが、寧ろ逆に土木を良い面で評価しているのではないか。

調査した先生は「土木職員は「防災マン」というイメージ向上を図る必要があるのではないか」と指摘している。

同感だ。

「若者よ 土木工学(シビル・エンジニアリング)にシビレないか」、そして一般学生も土木教育として取得すべきではないのか。

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