2018年11月6日火曜日

今日の新聞を読んで(188):リーダー不在の「Gゼロ」時代が来るのか


本当にリーダー不在の「Gゼロ」時代が来るのか。その時日本はどうするか。
毎年会合をやっているG7, G20首脳会談も世界で起こっている課題を解決、調整する役割が果たせなくなってきた。G8からロシアが除外されG7では反グローバリズムをまき散らし孤立化するトランプ・アメリカ、イギリスのメイ首相はEU離脱で苦労し、ドイツのメルケル首相は移民受け入れ問題で反発に会い21年に引退するという。中国、ロシアは紛争国の当事者になっている。

先進国でリーダー的立場の人間がいなくなる。そんなGゼロ時代が来るのだろうか。

朝日新聞(2018.11.5)で国際政治学者イアン・ブレマーさんの「Gゼロ時代「日本こそ指導役に」」と言う記事が目に留まった。朝日記者のインタビュー記事だ。

世界的に見れば民主主義が揺らぎ世界の秩序が大きく変わりつつある世界情勢の中でリーダーとなる国が存在しない「Gゼロ」時代が来ると予測している。世界から飛び込んでくるニュースを見れば明らかに世界秩序が崩壊している。特に欧米で始まった極右ポピュリズムの台頭は既成政治への反乱の様相だ。

そんな中で日本の役割を問うている。

日本の社会、政治情勢を挙げながらIMFとかWHOのような国際機関を守るために指導的役割と果たさなければならないという。

日本人が職員としてどの程度働いているかわ知らないが、IMFなどは出資金も大きく影響する。中国がGDPで世界第2位に上ってきたが2030年にはアメリカを抜いて世界1位ともなればIMFへの出資金を増やし本部をワシントンから北京へ移すことも考えられるのだ。そうなれば中国人スタッフも多くなる。

日本が債務過多になり経済再生のためにIMFの管理下に移されれば中国の配下になることも考えられる。

日本が国際機関で活躍するのであれば憲法改正や軍事力拡大を進めるのはよくないと指摘する。。

安倍政権が集団的自衛権行使を閣議決定した時、海外で支援活動をしていたNGOの女性職員が、「これからは日本のNGO活動もやりにくくなる」と述懐していた。日本は軍事力を持たないから信頼を得て平和活動ができるというのだ。

ところで安倍総理で大丈夫か(安倍総理でなくても日本の総理で)。

日本はどの総理でもアメリカの大統領に取り込もうと努力する。だから日本が動くと背後にアメリカの存在があり信用されるか。今でも日米安保条約でアメリカの傘の下にいる。在日米軍基地は国によっては抵抗が強い。安倍さんは外交が得意と言うが北朝鮮問題、プーチン大統領との北方4島問題、中国とが東シナ海領海侵犯問題、韓国とは慰安婦問題、竹島問題など山積している。

自分の国が絡んでいる国際問題を解決できない日本に誰が期待するか。

日本が期待されるのは、ただ一つ、おカネだ。

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