2018年11月8日木曜日

今日の新聞を読んで(190):欧米に吹き荒れるポピュリズム、日本はどうか


欧米に吹き荒れるポピュリズム、日本はどうなっているのか。トランプ大統領による反グローバリズム、既成政党に対抗する新しい極右政権の台頭、ポピュリズムはドイツ、トルコ、ブラジル、インド、ハンガリーなどに吹き荒れているとニュースは伝えるが日本はどうなのか。

日本でも政権交代はあった。

自民党政権の政官癒着、年金問題で「政権交代してみませんか」と民主党政権へ、長期の経済不振で「市場に金を流せば円安に」のキャンペーンで民主党政権から自民党政権へ、最近は自民党、都議会への不信を煽る小池旋風に乗った新党結成、それに細川連立政権も私たちに希望をもたらした。

投票率の低下、若者の選挙ばなれ、政府、議会への信頼失墜と民主主義が信頼を失ってポピュリズムが台頭してくる。

政治を進めるのは国民が選んだ国会議員を通じてだが、それが官僚組織や中央銀行が物事を進める。これは日本でもいえることだが、海外では移民や難民が流入し多民族による民主主義のモデル構築が追い付かず、国のアイデンテイテイーが損なわれてナショナリズムが芽生えポピュリズムが台頭する。

だから日本はまだ移民や難民に悩まされていないが、人手不足で外国人労働者を採用しなくては国が成り立たなくなると今、欧州で起きていることが起きるのだ。

日本の政党は保守、リベラル混在の自民党、保守、リベラルそれぞれを標榜する8つの野党が乱立している。イデオロギーとして強く国民を引き付けるものは持っていない。

小池新党も自民党、自民党都連、都議会への不信をあおって旋風を巻き起こしたが、生き残りをかけた民進党からの離党者で政党の立ち位置が狂い、希望の党を立ち上げたが、その後あっけなくしぼんだ。

その小池都知事も求心力を失い、今では自分の生き残りをかけて自民党へ謝罪したようだが自民党都連は許さない。
政治理念にかけ、議員自らの生き残りをかけた行動ではポピュリズムとは言えない。

あの細川連立政権はどうだったか。

新党、日本新党を細川さんが立ち上げた。熊本県知事を辞して国政への進出だ。それに既成政党がたかり連立政権を立ち上げた。小沢さんが主導したはずだ。
細川さんの颯爽とした姿は多くの国民に期待を抱かせた。知人も政治献金したというが、何分にも急ごしらえの政党で地方組織は貧弱だった。カネを送ったが何も言ってこないと不満を言っていた。

そのうちに細川さんの政治資金疑惑、腰だめの環境税(正式な名称は忘れたが消費税)の唐突な提案で政権内はもちろんのこと国民の信頼も失う羽目になった。

日本にしっかりしたイデオロギーで若者を引き付ける人材、政治家は見つからない。野党と言えば8つの党が林立、それぞれ歴史を持っている。最大は無党派層の40%だが、政治を何と考えているのか。私も正直に言うと無党派層だ。

でも選挙に行くと政党名を記入する。


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