2019年2月28日木曜日

第2回米朝会談序章(2):事前の情報戦はトランプ大統領が足元を見られ金委員長の勝ちか


2回米朝会談の内容は28日午後4時の共同声明で詳細は分かるが、今回は情報戦でトランプ大統領は足元を見られ北の金委員長の優勢で「非核化」は中途半端、経済制裁もなし崩しで経済支援ということにもなりかねない。

1日目の両首脳の握手する様子を見ると金委員長は強ばった顔が目立つ。今回の会談の成果の厳しさを暗示しているようだ。

両首脳の挨拶からも会談の目的が曖昧になってきたのではないか。

トランプ大統領は「あなたの国はすばらしい経済的な潜在能力、すばらしい未来がある」と言えば、金委員長は「敵対的古い慣行が我々の道を塞ごうとしたがそれを乗り越えて共に足を揃え261日振りにハノイまで歩んだ」と答える。

朝鮮半島の平和、北の非核化などどうなっているのかと疑うし、「敵対的慣行」とは誰のことを言っているのか。両国の高級官僚による事前協議でも主張は平行線をたどったニュースが流れていたが2人で話せば解決すると言うことか。

「全ての人が喜ぶ立派な結果を作ることを確信し、そうなるために最善を尽くす]と金委員長は言う。

北の成果は中途半端な「非核化」、核ミサイルは温存し、制裁解除で経済支援を勝ち取る事だろう。

一方、トランプ大統領は「非核化を急がない」、「見返りの制裁解除もあり得る」という。

すでに会談の目的が本来の目的から外れていないか。「非核化まで経済制裁を継続」と言っていること自体が疑わしい。トランプ大統領の本音は「金委員長と会って話が出来ること」に存在価値を示そうとしていないか。

トランプ大統領の国内問題は厳しくなっている。ロシア疑惑が弾劾裁判の可能性まで出て来た。これは民主政治をひっくり返すことになるのでトランプ大統領に取ってはピンチだ。

米中関税闘争も逆にアメリカでの産業立地に支障が出て来た。中国からアメリカに工場を移したが部品供給など関連企業を伴わないので中国に帰ったと言う話を聞く。

トランプ大統領は大統領選に向かい国内で訴えるテーマが少ない。外交での北朝鮮の「非核化」が手っ取り早い話になる。譲歩を重ねてでもトランプ大統領が前のめりになる理由は分かる。

金委員長は情報でそれぐらいのこと知って逆に戦略を練ってきたのだ。北朝鮮の情報は少ないがトランプ大統領の情報は毎日の新聞に満載だ。日本にいたって情報戦でトランプ大統領は負けているのだ。

朝鮮半島の平和維持のための「非核化」は当面ミサイルが飛んでこないだけでも良い。中途半端な内容で終わる一方で、経済支援は中国、ロシア、韓国、日本がやれば良いとトランプ大統領は言ったことがある。米国は自ら経済支援に出ることはないのだ。

一方、日本の立場は苦しくなる。「拉致問題が解決しない限り経済支援はない」と伝達しているらしい。

共同声明の内容も怪しい。実際の内容はその後の閣僚の発言、北のラジオニュースで主張点の違いが明確になってくるのではないか。何時もの事だ。

3回目の米朝会談は大統領選後の新しい大統領に託すべきだ。



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