2019年2月21日木曜日

シニア消費:高齢化社会のあまりにも強調しすぎる負の側面、プラス側面の発想か


超高齢化社会に向けてあまりにも強調されすぎる負の側面だが、発想を変えるとプラスの側面か。朝日新聞(2019.2.19)の波問風問の記事で「シニア消費 超高齢化が生む巨大市場」が目についた。

「ハズキルーペ」を例にあげ高齢者ニーズがヒット商品を生む、「縮小するニッポン」のイメージを強く引きずりすぎたと言い、「日本のシニアを虜にするような大ヒットを待ち望む」と言う。

それによると日本の高齢者人口(65歳以上)は昨年で3560万人、一方個人金融資産は1800兆円で6割以上がシニア時代と言うことはシニア1人当たりの資産は約3000万円になる。

勿論、65歳以上でも現役で高給を取っている人もいれば資産運用で稼いでいる人もいる、一方で年金生活、孤独な一人暮らしと生活はマチマチだが、テレビで報道される詐欺事件の被害者が高齢者で相当の被害金額のことを考えると資産家が多いのか。

そういう人を対象にした物、サービスの提供でヒット商品を出せないか、それができないのは何故かと問うている。

高齢者向けとシビア向けではチョッと違う。高齢者は老後のことを考える。老人ホーム、介護施設、買い物難民対策、医療面では在宅医療、空き家(地)対策など「頼る分野」が多い。でも「頼られる分野」で頑張っている高齢者もいる。

デイサービスなどでの送迎バス運転は高齢者のボランテイア精神がないと成り立たない。児童の登校、下校時の交通安全確保など身近で頑張っている高齢者が目につく。

一方で「何がほしいか」だ。

シニアで潜在的需要を巻き起こしたと「ハズキルーペ」が例示され500万本売れているという。家内が知り合いの眼鏡屋で「どうしよう」と相談したら、「これを貸してあげるから使って良かったら買ったらどうか」とアドバイスされたという。どうも一時のブームらしい。

画面の小さいノートパソコンを使っているので画面が見にくくなってきたので画面の大きいデイスプレイを買って使ってみたが、まだこれでワードを使うことはない。使うのは子供の写真を大きくしてみるときぐらいだ。

使い古しているように見えるが値段の高かった品物には愛着もあり新しいものとの更新もしない。

「今、何がいる」と聞かれてもすぐには思い出せない。健康なシニア向けの製品開発は大変だろう。

結局は最終的には介護分野になるのだろう。そうなると「頼られる」のではなく「頼る」側になるのだ。

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