2019年2月15日金曜日

「安倍政権は何でもありき」?:安倍総理がささやくと主犯の官僚、側近連中に蔓延る忖度


今、国会で野党が追及している疑惑の根源は安倍総理の意向を忖度し官僚、側近連中が蔓延っているのだ。所謂、刑事事件で言えば安倍総理は主犯ではなく教唆犯、主犯は官僚、側近連中になるが、モット厳しく見ると安倍総理は共同正犯ではないか。

だから国会で安倍総理を追及しても「知らぬ存ぜぬ」で逃げ切れるので真相究明には至らない。おまけにキーパーソンに疑惑が迫り野党の国会喚問が要求されそうになると異動で姿を隠す。社会主義国で今まで表舞台にいた人間が急に姿を消す失踪に似ている。

一強独裁政権は何でも出来るのだ。

先だって安倍総理は国会審議で「安倍政権には何でもありき」とみられていることに不満を持っていたが、自分は直接指示したり手を出したりしていないので逃げ切れることは分かっているのだ。

森友学園疑惑では「私や妻が関係していることが分かったら総理を辞職、議員も辞める」と言い出したために関係者の忖度が始まった。籠池元理事長が「神風が吹いた」と急変を表現したときは、安倍総理夫人とのスリーショット写真が大きく影響した。

街角インタビューでもアベノミクスの成果は感じられない。アベノミクスの破綻が言われている中で、何とか成果を上げ安倍総理を擁護しようと官僚、側近連中、審議会などの民間委員が動くのは当然だろう。

そのために今の自分がある事ぐらい皆理解している。パイロットの安倍総理が「アベノミクスのエンジンを吹かす」と言えば副操縦士はレバーを上げる。

賃金上昇、家計に余裕が出てくれば国民は成果を感じることが出来る。だからまず、厚労省の「毎月勤労統計」の調査見直しをして何とか操作出来ないかと考え「統計不正」をやってしまった。

新聞報道ではよく分からないが、当時の中江首相秘書官が毎月勤労統計の調査手法を見直す「問題意識」を官邸の意向として厚労省に伝え、厚労省は見直しの有識者会議を設置したが、結論が出ないままに変更し賃金の伸び率が増加、減少と変動した。賃金変動がアベノミクスの成果と大いに注目された。

その辺の口利きを当時の中江首相秘書官がしたのではないかとの疑惑があり野党が参考人招致したが、中江さんは「今は部署も違う」という理由で証言を拒否した。

やっていなければ「やっていない」と断言すれば良いのだが、「やっている」から安倍総理の事を考えて断言できないのだ。

一方、安倍総理は経済政策では経済財政諮問会議を重用する。政権のやりたい政策を民間委員に言わせて官僚が肉付けし会議で検討、短時間の質疑の後で安倍総理が総括する。広く意見を求め賛同得ているのだが、国会審議をおろそかにしている。

万事がそういうことなのだが、安倍総理自ら動かなければ進まない事案もある。憲法改正は自ら方向付けをしようとしたが国会が動かない。

北方4島返還問題もロシアを訪れては推進しようとしているがプーチン大統領の方が上手だ。通訳だけでの2人の会談をやっているが、何を話しているのか分からない。岡田さんが「通訳の記録な公文書になるのか」と問うと「公文書になる」という。どう動くか分からないが数十年してからの公開になるのか。

安倍政権にかかる疑惑は安倍総理自身は教唆犯で主犯ではないのだ。

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