新聞報道によると、ゴーン被告が公判を前に無罪に向けて弁護人を大鶴・元特捜部長から無罪請負人の弘中さんに交代させたという。大鶴さんは昨年11月頃から弁護人になり「無罪」を主張すると共に保釈請求を繰り返した。
新たに法律顧問に就いた弘中さんは越山会事件で小沢さんの強制起訴で無罪に持って行くなど無罪請負人としてメデイアは騒ぐ。今回は無罪を立証し不当な拘束への解明をすると新聞に出ている。
弘中さんに弁護人を代えたところで数多くの疑惑を無罪に持っていくのは難しいだろうが、弁護人は「罪を軽くしてなんぼ」の仕事だ。勝算があってのことだろうが地検特捜部には頑張って欲しい。
有価証券虚偽報告に始まり日産の私物化での業務上背任行為は目に余る。当初は日産本体、ルノー日産BVでの不祥事だったが、これがルノー本体にも関わる事態になり、ルノー、フランス政府も当初は「推定無罪」「長期拘留批判」をしていたが役職解任、高額すぎる退職金に支払い拒否をするなどゴーン離れに移った。
日産、ルノー、三菱で巨大な権力を独り占めにしたために何でも出来る経営風土を作ってしまった。日産の他の経営陣も2兆円という負債を2年間で返済し、回復させた実績からゴーン容疑者に文句をいう事など出来ず私物化を黙認するしかなかったようだ。
新聞の時々の報道だから真相は分からないが、中東地域のゴーン被告の人脈に日産のカネが流れたことはゴーン被告に環流する事も考えると何やらマネーロンダリングの臭いもしないことはない。
高額年収を稼いでも節税には余念が無さそうで、住所をオランダに移して節税していたらしい。更にスイスに移すことも考えていたという。
相当訳ありの経営者ではないか。グローバリゼーションを良い事に何の抵抗もなく日産はルノーの援助を受けた。株の持ち合いの不平等など不平等条約をも結んでしまった。6800億円の持参金でコストカッターの異名を取るゴーン容疑者が入ってきた。
何を思ったのかテレビはことある毎にゴーン被告の発言を流す。手振り身振りでの演説に業界も陶酔し疑う者はいなかった。
しかし、ゴーン被告の仕事はリーマンショック前までだった。その時までに日産はV字回復していたのだ。コストカットだけで再建できるのはその時までだった。ルノーはゴーン容疑者をフランスに戻す予定だったが何故か、遅れた。
その間、米国もGM,フォードの経営不振が有りゴーン被告もオファーしたらしいが米国は拒否した。要はコストカットだけの再建屋の本質を知っていたのだ。
ゴーン被告は拘置中のメッセージで米国からのオファーもあったが、日産の事を優先したと言っていたが、内容は違うようだ。
弁護士というと早くから米国の法律事務所と契約し弁護活動するようだったが、どうなっているのか。
気になっていたらFRASH(2019.2.5)「カルロス・ゴーンはマネタリングのプロ」と言う記事を見て納得出来た。それによると中東で金を動かすことはテロ資金の可能性もあり米国の捜査機関が厳重に監視していると言うのだ。それを知っていたゴーン被告が早めに手を打ったのだろう。
FRB等が動けば日産も危険になる。だから日産はゴー-ン被告外しを急いだというのだ。
改めてゴーン被告とその人脈の恐ろしさを実感出来る。
ゴーン被告の弁護団はゴーン被告を擁護する立場だろうが、こう言う怖い経営者は日本から追放すべきだ。グローバリゼーションの申し子として活躍する経営者には要注意だ。
武田薬品の創業家と株主と外人社長を抱く現経営者と株主のどちらが正しい判断をしたのかも注目だ。
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