何時も麻生さんの発言が問題になり、批判を受け記者会見で謝罪、撤回することがあるが、よく読むと「正しいこと」を言っているのではないか。唯批判するばかりでなく問題の本質を追求することが大事ではないか。
今回は少子高齢化問題で「年を取っている奴が悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるがそれは間違いで、子どもを産まなかった方が問題なんだから」と発言、予算委員会で謝罪、撤回したという。
麻生さんは「高齢化より少子化の方が社会経済の活力や財政の存続可能性の脅威となること申し上げた」と釈明したがこれは正論ではないか。勿論予算委員会で野党の質問事項になる事で予め官僚と対策を練った結果かも知れないが・・。
一方、批判する側は「不妊治療で辛い思いをしている人もいる」事を上げている。それも確かだ。子どもが欲しいために努力している人もいれば諦めた人もいる。しかし、だからといって麻生発言が否定されて良いのか。
麻生発言も「子どもを作ろうと努力している人もいるが・・」と付け加えれば良かったのか。
一昔前は、このままで行くと「人口爆発」、大変な事になると社会問題を提起されていた。対策で出生率を1.4に落とすと今度は少子化で日本社会を維持していくことが出来なくなったことで1.8に上げたが急には効果は出ない。
今の若い世代にはいろんな問題があるのだ。
結婚より独身を選択する若者も多い。恐らく女性でもやっていける生活が確保出来るからだろう。若い世代の雇用にも問題がある。特に男性で非正規労働が増えている。これでは賃金が上がらない。結婚するには不十分なのだ。更に今問題になっているが実質賃金はマイナス成長だという。街角インタビューでも若い世代が景気回復の実感がないと言う。折角子どもを作っても育児の環境がわるい。保育園不足の待機児童増で女性が社会復帰できない。どうしても共稼ぎが必要なのだ。
こういった要因は挙げられているが財政、政策で効果が出ていない。だから毎年政府は同じ政策を掲げていることからも分かる。
消費税10%への増税も増加分を子育てなどの社会福祉、特に若者対象の社会保障分野も対象にし、耳触りのいい政策を打ち出している。
でも共稼ぎをしなければやっていけない日本経済も考え物ではないか。勿論女性に社会復帰はいいことだと思うが、基本的には片方の親の収入で家計がやっていけることが基本ではないかと思うがそれが出来ないのだ。
原因は「景気は緩やかな回復」とみて、大企業は大儲けしているがその儲けを家計に再分配することが出来ていない。経団連を通じて大企業は各種優遇税制を確保しているが、儲けの割には納税額が極端に低い。一方優遇税制を受けない中小企業は頑張って納税している。景気の悪いときでも中小企業の納税で国が動いている状況だ。
大企業、富裕層への優遇税制を見直しすべきではないか。フランスのマクロン大統領が国内のデモで不安定になっている原因はここにあるのだ。
一方、高齢者を医療費がかかる、社会保障費がかかると虐めることは止めてほしい。
「若者の子育てを助ける」「福祉へのボランティア参加」「医療費の削減」「安心安全まち造り」に貢献出来るのだ。若者世代での子育ての困難さ、子ども虐めのニュースが多いが、その親たちは何をやっているのか。協力できないのか。
今、街中を走るデイサービスなどの送迎バスをみると運転手は高齢者なのだ。易い賃金で参加しなければ福祉はやっていけないのだ。
医療費がかさむことは問題だ。難しい病気なら仕方ないが高血圧、高脂血、尿酸値など生活習慣などで対応すべきだが安易に医者の言う通りに薬を飲んでいる。その必要性に疑問を感じるべきだ。開業医と人間ドック学会会員の医者とでは見解を異にする。
血液検査でも今は血液1滴で検査することも出来る。総コレステロール、LDL,DHLコレステロールだと一件500円、よく医者で検査する13種類だと4500円、医者で実施すると医療費としては6000円になる。私も近くに実施できる薬局があるのでやってみようと思っている。薬の飲み方、食事、検査値から自分でも医療費の削減は出来るのだ。
街の安全、安心には高齢者の協力が必要だ。ゴミ収集の後を掃除しているのは高齢者、町でゴミを拾っているのも高齢者、学童の交通安全に協力しているのも高齢者、「頼られる高齢者」なのだ。
麻生さんの言っていることは正論だ。批判を受けないようにうまく発言して欲しいものだ。
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