2021年5月19日水曜日

広島参院選、河井陣営への1.5億円:一体誰が決め、どこから拠出したのか

 

18日、河井前法相の公選法違反の公判が結審し、来月判決と言う。参院選広島選挙区での河井案里さんへの当時の安倍総理、菅官房長官の応援は異状なほどだった。当時、河井法相の夫人だったので特別に支援したのかと思っていたら、通常自民党からは候補者には1500万円の支援があるが河井陣営には1.5億円の支援があったのだ。 

広島は2人区だったので自民党候補が2人でも勝てると自民党本部は見ていたのだろうが、県連は「2人当選は無理」と訴えていた。安倍政権は選挙に強い。「万が一」と私も注目した。 

しかし、河井案里さんが当選、溝手さんが落選した。気を使ったのか、河井陣営は「万歳」を控えたという。

テレビの映像は、河井夫妻がにこやかに国会内(?)を歩く姿を何度も放映した。しかし、突然、河井前法相が辞任したのだ。 

今回の案里さんの選挙に、参謀役を果たした河井陣営に買収などの公選法違反の疑いが出てきたためと言う。 

同時に、1.5億円と言う支援金、安倍事務所の関係者の選挙応援が話題になった。何かあったのかと思っていたら、新聞が「溝手さんが以前安倍総理を酷評したことがあり、それを根に持って溝手さんを潰す作戦に出た」と言うのだ。 

安部前総理は、政権維持のためか、自分に批判的な政治家を排除する動きを見せていた。「そういうこともあるんだ」と多くの国民は見ただろう。 

更に1.5億円の支援金が問題になった。誰が決め、どこから出たのか。「政治とかね」の問題が噴出し、補選では自民党候補が敗れた。選挙結果から岸田さんは二階幹事長に「説明責任を果たせ」と注文をつけた。

その一環だろう。二階幹事長の記者会見で質問だ出た。二階幹事長は「私は関与していない」と関与を否定、林幹事長代理が「当時の選対委員長が担当していた」と発言したために甘利さんは「私は1ミクロンも関与していない、その事実もしらない」と否定した。

林さんは「幹事長が否定しているのだから、もうこれ以上自民党に踏み込まないでくれ」と記者をけん制した。 

専門家は「自民党幹事長が知らないはずはない」と首をかしげる。二階幹事長は「党勢拡大のため」と正当性を説明していたはずだ。自民党が関与していないのなら、「安倍前首相、菅前官房長官か」と言うことになる。資金源は官邸機密費だ。可能性はあるか。 

調べれば分かると思うのだが、政治家特に与党、政権のかかわる「政治とカネ」の事案には検察庁も足が踏み込めないか。

 

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