最近のメデイアの世論調査でも東京オリンピックの中止か再延期71%、実施25%で圧倒的にこの時期での開催に国民は反対している。「お・も・て・な・し」など考えられないのだ。
尾身会長も「議論すべき時期」と発言している。新型コロナ変異株での感染まん延の状況を見ると7月までの感染制御は無理で逆に中途半端な緊急事態宣言解除になれば再びピークが来るのだ。
東京五輪の原点はなんだったのか。当初は国民的盛り上げにかけるとIOCは難色を示していた。誘致したい安倍政権は盛り上げの運動に力を入れ、「お・も・て・な・し」で挽回し勝ち取った。
しかし、今は新型コロナで3度目の緊急事態宣言真っ最中で、11日の期限が迫り「解除か延長か」が議論されるがどうも「延長」のようだ。
丁度IOCのバッハ会長が来日する時期にまたがった。菅総理としては「人流に効果が出ている」と言うが、緊急事態宣言の解除条件も示せていないし、東京五輪の中止条件を記者会見で聞かれても答えることが出来なかった。
開催の是非の決定はIOCにあると言う。一方で「国民の安全と健康を守る」のも菅総理の責任とも言う。
IOCのバッハ会長は「日本は困難を乗り越えられる」と楽観的だが、来日し菅総理との会談ではしっかり日本の現状を議論すべきだ。
先日札幌でマラソンのテスト大会が開催された。札幌は「まん延防止措置」を申請すると言うのに何故、テスト大会開催なのか。 参加した選手の一人は「アスリートは走るのが仕事」という。今、営業を自粛している自営業者も多い。アスリートは何故、自粛できないのか。
驚いたことに組織委員会は大会中、500人の看護師の確保、医師の確保をやっているようだ。感染者も十分に看護できない状況下でどうして五輪は出来るのか。菅総理は「休職中の看護師」に期待している。
予算もうなぎ上りらしい。
招致当時は7340億円だったが2019年時点で13500億円、これに延期、感染対策の3000億円が加わり今は16440億円、これも詳細は不明で終わってみないと分からないのではないか。巨額の費用が国民、都民を待っているのだ。
国民にも誤解を与える。
東京オリンピックの観客数をどうするか。無観客にするかどうか。大型イベントがそんなことを言っているのだから少人数の会食、路上飲酒など問題ないと考えているのではないか。
「このままでは感染拡大は防止できない。東京オリンピックも中止せざるを得ない」と菅総理が判断することが一番の感染拡大防止、まん延防止になるのではないか。
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