2024年10月24日木曜日

日本経済システム全体でどう評価するか:アベノミクスで「貧乏になった日本」?

 先日テレビ朝日のワイドスクランブルで日本の経済指標から「日本は貧乏な国になった」ことがわかる。正規従業員より非正規従業員が増え、賃金格差が発生、ここ数十年日本の賃金は103%だったが他国は130~140%、アベノミクスの失敗(?)で中小企業の経営力は落ち、時間給1500円を各党が目指すというが中小企業の経営者は「経営上無理」と反対する。

日本企業は労働者を犠牲にして企業の収益を上げるが、こんな企業はいらないのだ。

朝日新聞2024.10.24「天声人語」にリーマンショック後、エリザベス女王が居並ぶ経営学者にただした話が出てくるが面白い。私もエリザベス女王の言葉を使って記事にしたことがある。

それによると、「なんで経済予測ができなかったのか」という質問に経済学者は答えらtれなかったという。「確かに警告する学者もいたが、経済システム全体のリスクを把握することはできなかった。経済学者の「傲慢さ」「考えの甘さ」を反省したというのだ。

では日本を弱くした。貧しくしたのは何か。

一つはアベノミクスだ。安倍さんが総理になったとき何か経済政策でいいものはないかと探していた時にリフレ派経済があったので、「やってみよう」ということになったのか。

当初一時的にアベノミクスの3本の矢は効果があったように思えるが、主流派経済学者は検証されていない経済政策と批判した。京大教授の伊東光晴さんは「アベノミクス批判」を出版し、「アベノミクスを批判、4本の矢は折れた」と安倍政策を批判したし、同支社大の浜教授は「バカノミクス」と痛烈に批判した。

しかし、市場にカネを流すことで一時は円安、株高になったために判断を誤ったことになる。政府もアベノミクスの検証をするというがいまだ結果は出ていない。安倍さんが亡くなった後も安倍さんの意向は強い。特に保守派は安倍頼みの選挙戦だ。

日本は、予備費、補正予算を繰り返す財政出動で借金は1000兆円を超えGDP比230%だ。こんな国はほかにはない。

国民生活改善のために今回の野党は一様に消費税減税、廃止まで訴えている。社会保障にも使われているし、消費税の運用にも問題が多い。政策として訴えるのはいいが、消費税の現状をしっかり検証すべきではないか。

円安による物価高をどうするか。FRBは度重なる利下げで金利4%台を維持しようとする一方、日銀は利上げを目指している。この辺で金利差を縮め円高を目指すのか。今は150円前台だ。140円台に持っていけるか。

子ども手当、防衛予算で増税も必要になるが、財源が問題だ。震災復興とはいえ予備費、補正予算で赤字財政だ。さらに国民に負担を強いるのか。

日本は貧しい国であってはならない。経済システム全体を考えた検証が必要だ。それが経済尾学者の仕事ではないのか。

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2012.10.1掲載

経済学は社会に貢献しているか www.yamotojapan.blogspot.com/2012/10/blog-post_12.html




























主っパ㎜士


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