2019年9月11日水曜日

コンパクトで強い台風15号(1):予想外の爪痕と混乱を残す


中心気圧960hPa、最大風速40m/s、強風域も通常より狭い一方で強い台風、急激に雨や風が強くなり、強烈な風が吹くコンパクトな台風と言う。その台風が三浦半島から東京湾に入り千葉市に上陸、茨城県を通り太平洋に抜けた。

東京に住んでいると大きな台風を経験したことがない。多くは南側よりで東京には大きな影響は避けれるケースが多かった。だからコンパクトで強い台風と言われてもイメージがわかなかったが、テレビで被害状況が伝わるに従い大きな爪痕、混乱、生活上の支障をきたしていることがわかった。

昨年の大阪での台風21号を見ていると極めて危険な状況が想定できるが、15号は関東地方の特有の被害だったのか。

特に台風の進行方向東側では風、雨がひどいというが、私の住んでいる大田区は西側に当たるか。3時半ごろ、雨を伴った風がガラス窓を叩きつける音で目が覚めた。バルコニーに置いてあった物はあらかじめ片づけておいたのでこれと言った被害はない。

6時ごろ、いつもの道を歩いた。

これと言った被害、異変は見当たらない。大田区には桜の大木などが「区の保護樹」で指定されているが、倒れたり枝が折れたりしていない。大きな被害と言うと風で枝がこすれたりして葉っぱは大量の落ちていることぐらいだ。鉢植えも頭でっかちの物は転倒してはいたが飛んではいなかった。

何のことはなかったのかと思っていたが、テレビの報道で被害の大きさを知った。横浜、特に千葉県の君津、市原の被害が大きく、広範囲で停電が発生し断水もあって生活に支障をきたしているようだ。

三浦市、横浜市では高波の被害だ。風速41mでホテルのレストランの窓サッシが吹っ飛んだ。横浜ではシーバスが漂流したり、釣り施設が倒壊した。寄せる高波、引く高波で損傷したのだろう。観測史上第1位の瞬間風速を記録したのだ。

上陸した千葉県の市原、君津市の被害は大きいい。

停電、断水で復旧の目途が立たないという。停電は広範囲で多様性もあり完全復旧に時間がかかる。電柱の倒壊、木の倒壊で断線しているし、電気供給のネットワークなど一つ一つの要因をチェックし取り除いていくのは大変なのだ。防災の専門家は約2週間かかるだろうという。特に老人ホームの対応は大変だ。電源車を170台用意し、病院、役所、避難所などに配置するという。

地震や台風の被害が出ると電線の地中化が提案される。巨額な公共投資が必要だが災害に強い国土建設には有効なのだ。

君津、市原では鉄塔の倒壊、ゴルフ場のネット倒壊で死傷者まで出ている。山間部の鉄塔が途中で折れていた。相当安全性を見た設計をしているのだろうが、張ってある電線の重さ、風圧でのバランスが崩れたのだ。

ゴルフ場のネット倒壊も同じだ。コの字型に練習場を囲んだネットを張った鉄塔の一部が途中で折れたり、根こそぎ倒壊しているように見える。電線の鉄塔でも上に行くほど鉄塔の太さが細くなる。力がかかって耐えられなかった部分が折れたりする。ある部分だけに風圧が異常にかかったのか。

山倉ダムの水上に設置した水上メガソーラ、太陽光発電で火災が発生してと言う。ダムの水面が風で煽られソーラーパネルが重なり合ったりしている。やってはいけない教訓になるか。

都会では建設現場の足場やネットが倒壊し崩れている。いつも見られる現象だが、あらかじめ対策ができないのか。

地震、台風、火山噴火など自然災害があらかじめ対策できるものもあるが、実際には被害にあってみなければわからない。

生活に必要な情報の収集も電気がないと携帯、スマホも使えない。被災地が圏外だという基地局も電気がないと稼働しないのか。市役所などには充電できる場所を設け、130分以内での充電だという。

ソーラーの充電器具でも買っておくか。自家発設備を持っている家もあった。

自動車メ―カーが電気自動車を利用し停電時は逆に電気を供給できることをうたい文句に売っていたが、役だった家庭があったのか。知りたいところだ。

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