2019年9月2日月曜日

米中貿易摩擦の結末(3):最初に音を上げるのはトランプ大統領か

泥沼化する米中貿易摩擦戦争の結末を予測するのも大変であるが、最初に音を上げるのはトランプ大統領ではないか。合意の道は見当たらず、ついに互いに第4弾の関税掛け合いになってきた。

新聞報道では米が2700億ドル(約29兆円)、中国が750億ドル(約8兆円)、中国が飴蘆花からの輸入が少ないことで対抗策に手詰まり感が出てきたが、以前から指摘されていたことだ。

しかし、流れとして強気のトランプ大統領が先に音を上げるのではないかと見る。

G20の頃は「中国は取引を望んでいる。我々は合意が可能だ」とコメントしていたトランプ大統領だが、今は「米企業は中国から出ていけ」「中国からすべてを買う必要はない。他の供給業者を見つけられるはず」と攻撃の激しさが増してきた。

中国も国内経済が減速気味になってきたが、新聞報道ではアメリカも米国民1人当たり年間11万円の負担増になると試算されている。

迫ってくる大統領選に向けデイールでもいいから成果を見せたいところで、関税をかけるとけん制するが中国は譲歩しない。思った通りに行きそうにないのだ。逆に中国は米経済の減速でトランプ大統領は軟化するとみている。「時間稼ぎできる分、習主席が有利ではないか。

米経済減速を回避すべくトランプ大統領はFRBに「利下げ」を要求し、金融政策で対応しようとしているがそういう状況ではない。まず米中首脳会談で解決の糸口を探すことと、トランプ大統領に代わって新しい大統領を絵羽ぶことではないか。


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