2019年9月18日水曜日

小泉さんの汚染水海洋投棄批判、このままでは普天間移設で右往左往した鳩山さんの二の舞では

環境相に就任した小泉進次郎・新環境相が早速勇み足をやった。前任の原田さんが記者会見で「所管外だが汚染水の海洋投棄しか選択肢はない」と発言したことを福島県の漁業関係者に謝罪したのだ。

相手を傷つけるようなことはやってはいけない。漁業関係者との信用が大事なのだと従来の考えに基づいての発言だったのか。今まで被災地の復興には力を入れ、漁業関係者とも信頼関係を保ってきたと言い、環境省でマグロを食おうとまで言い出した。

原田前環境相は、テレビで発言の真意を聞かれ、「誰も何も言わないが私が捨て石になったつもりで海洋投棄しかない」と発言したそうだ。経済産業省が所管のようで有識者会議では「海洋投棄が選択肢」と言っていたのを覚えている。トリチウム含有排水でも今の保管されている汚染水の濃度では今稼働中の原発では海洋投棄しているのだ。

その前環境相の発言を謝罪したとなると小泉さんが何か良い対案を提案できるのか。何の政策、考え方もなく従来のように、いい顔をしたいための勇み足だったのか。現地での記者は何故対案を持っているのか聞かないのか。対案など持っていないことはわかっているので恥をかかさないために質問しなかったのだろう。

思えば民主党政権時の鳩山総理のように、自民党政権が決めた普天間移設計画を批判し、「県外移設」を言い出した。当然沖縄県民は期待し、国内各地の米軍施設を設置する自治体は警戒した。

ところが、「勉強すればするほど普天間移設」と言いだし、「県外移設」を引っ込め、国民の信用を落とした。その後は見ての通りだ。

小泉進次郎さんもしっかり政策を打ち出さなければ鳩山さんの二の舞になりかねない。人気か、サプライズか知らないが入閣した。新聞報道では安倍総理は「チョッとやらしてみるか」程度で決めたそうだが、メデイアは煽り進次郎と言う政治家像を勝手に作ってしまった。

福島第一原発の汚染水保管は、あと3年で敷地内保管が限界だというし、周辺地域の汚染土壌の中間処理も2045年には最終処分地を決めなければならない。いずれも環境相として所管外の課題ではなかろう。

あと3年で限界と言うと、小泉進次郎さんの環境相としても任期限界ではないか。汚染土壌の最終処分もかなり先になる。自分はまだ38歳だからそれを見届けることができる年齢なので見ていきたいという。

何のことはない。特別に何をするということではなく、見ていて適当な発言をすればいいとでも思っているのか。そんなことでは原田前環境相の方がずっとましではないか。立場に拘らず思い切った提言をし、解決の道を進めることが大事だ。


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