2019年9月14日土曜日

今日の新聞を読んで(291):朝日新聞の経済気象台「恐ろしきは「慣れ」」に同感、正常な判断を狂わす

今日2019.9.14の朝日新聞 経済気象台「恐ろしきは「慣れ」」に同感だ。「慣れ」は正常は判断を狂わせる。

現在の経済不振、景気下降リスクの大きな要因はトランプ大統領が仕掛けた米中貿易摩擦ではないか。それにもかかわらず自分の政策で国内経済が不振になることを防止するためにFRBに「利下げ」を強要する。聞かなければ「首にするぞ」と恫喝だ。

市場の期待とトランプ大統領の強要でFRBは窮地にかかる。金融政策の正常化、中央銀行の主体性に障害となるのだ。

金融緩和政策の効果も検証できぬままに市場や政府が満足するのであれば仕方ないという「慣れ」がはびこる。物価は上昇せず、景気も振るわず、金融機関の経営悪化を副作用でかたずけられる問題ではないのだ。

経済気象台は、目先にとらわれず大局観をもって判断すること。異次元の政策と市場に慣れるのは禁物と警告する。今までの経済評論で一番真っ当な意見ではないか。

経済ばかりではない。政治、自然災害でもいえることだ。

安倍政権は、総理夫妻がかかわる不祥事、民主政治の根幹を揺るがす独裁政治、「はぐらかし」答弁は真相究明からほど遠い。それでも「他の内閣に比べてマシ」と安倍政権を支持するのだ。不安だが仕方ないという「慣れ」だ。

また、今台風15号の爪痕で千葉県では長期の停電に悩まされている被災地が多い。電気を使用する便利な生活に慣れて停電で復旧が遅れると事業者、自治体の対応を批判する。高度にな技術が普及すると被害も高度になる。携帯などの通信が不可能になると情報の収集が出来ない。

これから巨大地震の発生も危惧されている。自助努力で何をすべきか考える機会になるのではないか。

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2019.9.4掲載
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