2019年9月23日月曜日

地球温暖化で国連事務総長「美しい演説より具体的計画を」と:「美しい演説」は得意だが、それでは小泉さん困るだろう


国連事務総長のグテレスさんが、「気候変動サミット」に当たり「美しい演説より具体的な計画」を要請した。「気候危機」に当たり具体的温暖化防止策が必要なのだ。フランス、カナダ、イギリスはすでに提出しているが日本はまだらしい。

国連は2070年度までにCO2排出量実質ゼロにする目標を出しているが、日本も大阪G7サミットで実質ゼロを世界にアピールし約束した。

小泉新大臣の役目も重要になってくるが、「美しい演説」は得意でも「具体的計画」は事務方任せか。

小泉大臣はいろんなことを言っている。「スピード感を持って全部やる。日本は本気だということを伝えるべく動きたい」と言う。

都市の温暖化ガス排出削減を訴えるという。東京都、京都に続いて横浜市に2050年までに実施を要請したという。

政府の役割も大事で、世界の脱炭素化に積極的にかかわっていくともいう。持論の「脱原発」を進めるとしたら政府の政策に反しないか。

大量生産、大量消費、大量廃棄、この社会を変革していく社会改革を担当するというが廃プラスチックのことを言っているのか。今、レジ袋の削減のために有料化が検討されているが全体の排出量の2%だ。ペットボトル、食品包装など、どうするつもりか。

20日の記者会見で温室効果ガス削減目標を聞かれたとき、事務方に説明を譲った。いろいろ突っ込まれると答えるのに困るからではないか。

確かに日本の削減計画は達成が苦しい。

2070年までに実施値ゼロを目指す。

日本の約束草案は2030年度で2013年度比26%減(2005年度比で25.4%減)、約10億4200万トンーCO2になる。

カーボンプライシング導入、石炭火力発電廃止は見送りで原発の再稼働も進まず、2017年までに8%しか減らず、2030年度目標達成も無理なのだ。石炭火力発電の計画が進んでおり2030年度は排出量オーバーなのだ。

小泉さんが、日本が気候変動の取り組みで世界で主導的役割を果たしたいという思いを伝えることができたと手ごたえのあったことをコメントしたが、削減計画もままならない状況下で世界が認めているのか。

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