2019年9月13日金曜日

コンパクトで強い台風15号の爪痕(2);ダメージ大きい千葉県内の停電の長期化

コンパクトで強い台風15号が大きな被害をもたらし千葉県内では停電が長期化し生活に支障をきたしている。当初64万軒だった停電も東電の必死の復旧で25万軒になったというが、復旧の目途が立たず、「明日は」「明日は」と言われながらの先送りで住民のいらだちは増すばかりだが、東電だって予測できない理由があるのだ。

メデイアの報道で送電システムの被害は悲惨だ。鉄塔の倒壊は送電ルートを変更すれば対応はできると思うが、街中の電柱の倒壊、倒木による電線の被害の数の多さには驚く。今での電柱の倒壊が道路の通行を邪魔して住民は歩いての移動だ。そういう現場が千葉県全域に広がっているのだ。

復旧を急ぐ東電だって現場に言ってみなければ詳しい障害がわからないし、一か所での新しい電柱を立て、電線を張り直す作業が1日で終わることなど考えられない。

倒木による電線の被害だって、まず倒木を切断し撤去作業後に電線の張り直しだ。倒木の処分を山林の所有者に許可を取る必要はないだろうが、大変な仕事だ。それが「あそこもここも」という状況なのだろう。

もう4日も停電と言う住民の方がいたがそうだろう。東電に文句を言っても始まらない。

停電が長引くと断水も発生する。今の生活はすべて電気に頼っているのだ。生活が高度化すれは被害、支障も高度化する。寺田寅彦博士が昭和の初めの随筆で警告している。

ガスがいいという人もいるが、地震で大きく揺れるとガスの元栓が閉まる。しかし元栓を開けるには安全確保が必要なのだ。ガス会社の人間が確認するから時間がかかるという記事を見たことがある。

電気の供給も地中化がいいのではないかと言う専門家が多いが、巨額の費用が掛かる。国土強靭化もカネがかかるのだ。さらに何かあったときの原因場所追及では地上で目視できることと比べて地中ではなかなか把握できない。

自家発電装置や電気自動車で停電時電気を供給することも考えられるが燃料の制限もあり長期の停電には対応に問題がある。

結局のところ「ガマン ガマン」か。

今回の15号による被害は住民や事業者、自治体にも想定外の事態になっている。迫りくる首都直下地震でも同様な事態になるのだ。今回は千葉県内の地区に限定されたが地震となると広域だ。近隣自治体、住民の助けなど期待できないかもしれない。

これを教訓に「ガマン」を覚悟することだ。

そして何が必要か、優先順位をつけて対策を立てるべきだ。






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