2019年9月15日日曜日

安倍政権の安定とは:野党から飛んでくる弾より、自民党内から飛んでくる弾を警戒か

今回の内閣改造はいわれているように「お友達」「側近重用」の組閣であることはわかっているが、組閣前に安倍総理が言っていた「安定と挑戦」の「安定」とは前から飛んでくる弾(野党の攻撃)より、後ろから飛んでくる弾(自民党内の攻撃、反乱)を防止する夫人ではないか。

サプライズと言えるのは38歳で入閣を希望した小泉進次郎さんの環境相就任ぐらいだ。38歳だが、すでに10年も議員をやっているがこれといった実績はない。ここらへんで実績を作らなければという思いは、囲い込み記者会見で「働きます」「仕事をします」と発言していたことからも予想できる。

とりあえず環境相ぐらいと安倍総理は思っていただろうが、さっそく失言をしてしまった。福島第一原発で保管されている汚染水の処分法で前任者が「海洋投棄の選択肢しかない」と発言したことで謝罪したのだ。ではどんな処分方法を考えているのか。これでは政府として海洋投棄を押すことが出来なくなったではないか。

入閣させずに放置しておくと自民党や政権の批判もやってしまう。地祇の総裁選でも石破支持を通すだろう。人気を得る点では目の上のタンコブ的存在だ。

麻生、菅、二階、河野さんは取り込んでおく必要がある。麻生さんは安倍総理夫妻の不祥事で財務省がとんでもないことになり責任を追及され辞任すべき存在だが、針の筵だ。入閣しなければ何を言い出すかわからない。

菅さんも参院選で力をつけポスト安倍の一番手に上がってきた感じだ。安倍総理は岸田さんに禅譲を考えているが閣外に去ると反岸田の動きをするだろう。

二階さんは曲者だ。安倍4選など言っているが本気か。旧民主党、自民党を出ていた議員、を囲い込み派閥の力をつけている。都知事選では小池支持で東京都連と軋轢がある。このままでは自民党内が混乱しかねない。

こういった連中は閣内、党人事で囲い込む必要がある。

一方、次回の国会で野党の攻撃の的になるのはだれか。

まず考えられるのは萩生田文科相だ。加計学園の新獣医学部新設で、安倍総理案件出ることを漏らした疑惑がありひと悶着置きそうだ。

憲法改正は自民党の推進本部の陣容は細田、岸田さんで推進するだろうが、国会での憲法審査会、予算委員会での自民党の担当者はだれなのか。安倍総理本人がやるのか。外交では日米貿易交渉、北方4島返還問題、北朝鮮問題があるが茂木外相と安倍総理で対応か。消費税増税は麻生さんだが安倍さんも攻撃の的だ。さらにアベノミクスも追及されるだろう。

でも野党からの攻撃はいままでのやり方から考えても大丈夫か。「知らない」「関係していない」「議事録がない」「的を外した答弁」を繰り返すことのより10月開会、12月閉会の国会は切り抜けられるだろう。

場合によっては衆議院解散も考えられるというが、争点は何なのか。野党からの内閣不信任決議案を待って解散を考えているのか。野党から飛んでくる鉄砲の弾は怖くないのだ。



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