2019年9月13日金曜日

海洋投棄発言陳謝?:小泉環境相のいい顔したいための勇み足か

「働きます」と宣言した小泉環境相が就任早々に福島を訪ね、福島第一原発で保管量が増えている汚染水について前環境相が「海洋投棄処分しか選択肢はない」と発言したことに対して関係者に謝罪したという。

皆にいい顔したいための発言だったのか、それともほかに対案を持っているためなのか。

福島第一原発事故に関わる汚染土保管と汚染水保管への対応が迫られている。

汚染土は2045年が保管期限で県外処分が約束されているようだが、小泉さんは「県外処分に向け取り組む」と発言したが、具体的にどうするのだ。後25年もあるので自分の在位期間のはるか先なので対案がなくても先延ばしできると思っているのか。

また汚染水の保管については喫緊の課題だ。現在やっている敷地内保管が3年が限界だそうだ。今まで漁業関係者の反対で放流できなかったし、柏崎に移して処理する方法も反対にあっていると聞いている。

有識者会議も今の濃度では海洋投棄するのが一番合理的と判断している。今稼働中の原発では海洋投棄しているのだ。ところが風評被害を懸念している漁業関係者の同意が取れない。

更に関係悪化がすすむ韓国が汚染水対策でいちゃもんを付けている。東京オリンピック招致活動中の安倍総理の「アンダーコントロール」は発言にもクレームをつけている。

小泉さんに良い対案があれば謝罪も
意味があるが、何の対案もなく、前任者の発言を簡単に覆すことはやめた方がいい。ただ「いい顔」をしたいために発言したとしか思えない。

今までは一個人として現場の意見を尊重する発言でもいいが、これからは国の方針を背負っているのだ。国の方針は何なんと誤解を与える発言は控えてほしいものだ。


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